Bouquet. ( ar×in shortstory )

＊ ※ ページ30

ar side .



…俺の声、好きなの？

なにそれ、全然知らなかったんだけど

てか、触らずにイけるなんて想像もしてなかった

初めて見る恋人の姿に興奮が止む気配がない。

それどころか更に熱くなる自身の身体に、本能に、抗えることなんて出来なかった。

｢もう、入れるよ｣
｢…うん、きてぇ、はやく、｣
｢っ…そんな煽んなっ…｣
｢あぁあっ…！｣

いつもならゆっくり様子を見ながら入れるのに、今日は勢い良く挿入して早々にピストンを繰り返す。

一瞬鈍い表情を浮かべた伊野ちゃんだったが、また名前を呼んであげると段々と気持ち良さそうな表情へと変わった。

｢んっ、だい、ちゃっ、きもちっあっん｣
｢ふっ…可愛いっ…でも、こっちもまた、触って欲しいよね？｣
｢へ、っあ！やあっ！｣

まだ萎えることを知らない伊野ちゃんのモノを再度激しく扱いてあげる。先っぽをグリグリされるの、弱いもんね。


｢さきっぽ、やっ、同時、だめ、ぇえっ…！ぁ、ぁあッ…！｣

｢嘘つき。こんなに吸い付いてくる癖に｣

｢や、ぁっあっ、ゃぁあっ！｣

｢イッちゃったの？でも残念、俺まだだから。先にイッたお仕置ね｣

｢ふぇ、っっ！あ、またっ…！｣


伊野ちゃんがぐったりする暇もなく、奥深いところを刺激してあげると更に大きく跳ねる身体。


｢も、ダメッ、いった、イッたからぁっ…！｣

｢伊野ちゃんはただ、気持ち良くなってればいいんだよ｣

｢っ…ひ、あｯ！またっ、またイッちゃ、ぅう〜〜ｯﾂ……！｣




.




意識が殆どない伊野ちゃんのお腹にかかった、どちらのものか定かでない液をペロリと舐め取り、キスを落とす。
そしてまた君の名前を呼ぶんだ。


｢ねえ起きて、伊野ちゃん♡｣



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