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家に帰ると一気に力が抜けて
ベットになだれ込んだ。
今日はいろいろあったな…。
ばるくんのことみんなにバレちゃったなー。
だいたい、ばるくんの登場の仕方が
悪いんだよね。
家ではジャージにちょんまげで
ずーっとゲームしてるか、ギターさわってるか
なのに、お出かけの時はかっこいいんだもんなー…
zzz…
そのままわたしは眠ってしまったようで
目を覚ますとお酒とタバコと香水の強い香りと
いつもの抱き締められる閉塞感と安心感があった
「おかえりなさい。」
「んふ。起きたんや。ただいま。」
「お風呂は入ったの?」
「まーだー」
スマホに手を伸ばして時間を確認すると
AM2:00
「今日のライブどうだったの?」
「んー?いつもみたいに最高やったで。」
「ねぇばるくん。わたしも…」
「あかん。Aにはまだ早い」
ばるくんはいつもわたしをライブに
連れて行ってくれない。
お前にはまだ早いとか、チケットがない。とか
いろんな理由をつけて。
だいたい、同級生の章ちゃんたちが
メンバーなんだから早いも何もないじゃん。
と、思ってても口に出せず…。
「ばるくん、酔ってるね。」
「んー。気持ちよかったからなぁ。」
そう言ってばるくんは寝息をたてて
眠ってしまった。
わたしもいつものように
ばるくんの方を向いて眠った。
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作者名:あいち | 作成日時:2016年4月17日 23時