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私はどこにでもいる女子高生だ。
学力は総評としては普通。
運動神経も全部足したら普通。
家族仲は、思春期真っ只中の娘を持つ家庭としては仲がいいほうだと思う。
というか、失った時間を家族との思い出で埋めるために、私は思春期などやっている場合ではない、というだけなのだけど。
ただ、前世の記憶があるだけ。
そんなものだから、七歳くらいまでは今考えると神童の域だったのだと思う。
私の両親は「わあ!すごいねえ」とのほほんと私の前世を覚えているが故の行動を見守っていたけれど。
舌っ足らずな頃からそろばんを扱え、敬語も使えた。
字も書けたし、習字は昔から得意だ。
まあ、神童も十五過ぎればただの人。
むしろそうなりたかったから、無理に自分の長所を伸ばそうとは思わなかった。
そうして今年高校三年生となった。
中途半端な学年で、親の仕事の都合で引っ越すことになり、学校を転校した。
友達と離れるのは悲しかったけど、家族ばらばらなんてもう真っ平だ。
ただ、こんなのは想定外だ。
転校先は『キメツ学園』。
そこには、見知った顔ぶれ、いいや、前世の仲間達がたくさんいた。
そして仇敵も。
…………何だろうこの素直に喜べない状況は!!
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おにゃんこ(プロフ) - コメント失礼します。私この作品大好きです!これからも頑張ってください (2020年2月14日 17時) (レス) id: efb665c293 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハッシュタグ | 作成日時:2019年11月14日 18時