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「ラウールさん。ごめんなさい。嘘をついてごめんなさい。そんなに心配してくださってたのに騙すようなことをして本当にすみません。……お姉ちゃんなのに。」
わぁっと泣くAの体を起こすと、ラウールは彼女を抱きしめた。
「お姉ちゃん、泣かないで。ごめんね。もっと連絡すればよかった。そしたらもっと早く気づいたかもしれないのに。……阿部ちゃんもごめんね。」
苦しそうなラウールの視線に、亮平は心が痛んだ。
まだ高校生の彼に慰められるなんて。
自分が情けなくて仕方なかった。
「ラウ本当にごめん。俺が悪い。謝らないでほしい。俺がみんなに言わなかったから。」
「ううん。言えなかったんだよね？大丈夫。わかってるよ。」
亮平にそう告げると、ラウールは抱きしめている彼女を必死に慰める。
どうしたらいいのかわからず、「泣かないで」と彼女の頭を撫でた。
亮平はその姿を弱々しく見ていた。
嫉妬ではなかった。
「阿部ちゃん、俺と翔太と康二で裁判所まで行ったんだ。」
「え！？」
辰哉がポツリと話を始めると、亮平は彼に顔を向け驚いた表情を見せた。
「俺たち阿部ちゃんのこと疑ってて。ほら、祖父母に会いにいくって言ってただろ？買い物キャンセルして、お前の家の前で待機して後をつけた。」
「はは、気づかなかった。」
「判決の日だった。裁判所から出るお前の顔色見て、結果は良くなかったんだって思った。翔太が阿部ちゃんと同じこと言ってたよ。地獄に堕ちろって。」
「……翔太。」
「当たり前だろ！許せるわけない。」
翔太は組んでいた腕を離すと、テーブルに拳を打ちつけた。
バンっと大きな音が響く。
辰哉は彼の気迫に目を泳がせながら話を続けた。
「それで、その後も尾行したら内田さんのお墓に辿り着いたんだ。」
「ああ、だから今日照たちが来てくれたんだね。理解した。その時にお花供えてくれたんだよね？ありがとう。」
「お前が言ってた祖父母は、Aちゃんの祖父母だったんだな。疑ってごめん。」
「なんでよ、謝るなよ。……でも俺、引っ越し先教えてないのにどうして？誰から聞いたの？」
「ごめん。俺も佐久間とお前を尾行した。」
「え！？」
今度は涼太がネタバラシをする。
亮平は矢継ぎ早に飛んでくる彼らの言葉に油汗が止まらない。
ジョッキを掴むと、ビールを一気に喉に流し込んだ。
。
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ひまわり(プロフ) - あきさん» あきさん、コメントありがとうございます！処女作で文章も読みづらかったかと思いますが、楽しんでいただけてすごく嬉しいです（ ; ; ）ありがとうございます！私は基本人怖系の作者なので、お暇でしたら他の作品も覗いてみてください♪本当にありがとうございます！ (4月12日 21時) (
レス) id: d481720ed7 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 一気に読んでしまいました。もう、最高の一言です！久しぶりに小説読んで興奮しちゃいました。いい時間過ごさせてもらいました。ありがとうございます😊 (4月12日 15時) (レス) id: 57015ea3ce (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - ゆなさん» ありがとうございます😭すごく時間かけて作ったのでとっても嬉しいです！！喜んでいただけるように頑張りますので今後もよろしくお願いします！！ (12月13日 12時) (レス) id: d481720ed7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - 一気に全部読ませて頂きました。とっても癖に刺さって幸せな時間をおくれました…本当にありがとうございます最後にタイトルの意味も分かってほんとに心臓が止まりました大好きです (12月12日 1時) (レス) id: ea821cca74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり | 作成日時：2024年11月14日 15時
