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「阿部ちゃん、逮捕繋がりで……。事件については聞いていいの？」
「あー……」
辰哉にそう問われると、亮平はAの顔色を伺った。
こんな話、人には聞かれたくないのではないか。
ましてや男性になど聞かれたくないはずだと思った。
彼の心配をよそに「大丈夫です。」と頷くと、Aはテーブルの下で亮平の手をぎゅっと握った。
立っていた大介はその場に座りなおす。
メンバーたちは静かに亮平の話に耳を傾けた。
「みんな事件の概要は知ってるよね？……ニュース記事にもなってるんだけど。」
「うん、みんなで記事を読んだ。あれからどうなった？」
辰哉がそう問う。
メンバー達も気になっていたようで、空気をごくりと飲んだ。
亮平は緊張していた。
ビールを一口飲んで、渇きを潤す。
一つ息を吐くと、彼は震え声で答えた。
「……端的に言うと犯人は逮捕されて、実刑判決が出た。懲役8年だって。」
「は？短くない？死刑だろそんなもん。」
納得がいかないと、翔太が声を荒げる。
亮平も表情を変えた。
自分の言ったことを自分の耳で聞いて、怒りが湧いた。
「求刑はこれの倍だった。……俺本当に許せない。地獄に堕ちればいいのに。」
彼の言葉をメンバーたちは黙って聞いていた。
皆亮平に共感し、怒りで拳を握りしめている。
「あ、ごめん。」
亮平は我にかえると顔を上げた。
事件のことになるとどうしても頭に血が昇ってしまう。
深呼吸をして表情を戻すと、亮平は彼らに問った。
「そもそもなんでAが被害者だってわかったの？名前は報道されてなかったはずだよね？」
「ラウと俺がたまたま近所の人から聞いたの」
蓮はそう前置きをすると、彼に答えた。
「ラウールがAさんに連絡したんだけど返信がなくて。退院したって言ってたからお見舞いに行った。そしたら警察が来た、事件に巻き込まれたってお隣さんから聞いて。調べたらこの事件にたどり着いた。」
ラウールも今にも泣き出しそうな顔をしながら蓮に続いた。
「阿部ちゃんも一緒に観てたよね？ニュースやってたじゃん。あれ、ほんとにお姉ちゃんだったなんて……気づいてあげられなくてごめんね。」
今まで黙っていたAは、彼の言葉を聞くと膝を抱えて俯くラウールのそばに駆けて崩れるように土下座をした。
彼女はもうすでに泣きじゃくっていて、嗚咽を漏らしている。
叫びに近い震える声を絞り出すと、おでこを床につけて言った。
。
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ひまわり(プロフ) - あきさん» あきさん、コメントありがとうございます！処女作で文章も読みづらかったかと思いますが、楽しんでいただけてすごく嬉しいです（ ; ; ）ありがとうございます！私は基本人怖系の作者なので、お暇でしたら他の作品も覗いてみてください♪本当にありがとうございます！ (4月12日 21時) (
レス) id: d481720ed7 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 一気に読んでしまいました。もう、最高の一言です！久しぶりに小説読んで興奮しちゃいました。いい時間過ごさせてもらいました。ありがとうございます😊 (4月12日 15時) (レス) id: 57015ea3ce (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - ゆなさん» ありがとうございます😭すごく時間かけて作ったのでとっても嬉しいです！！喜んでいただけるように頑張りますので今後もよろしくお願いします！！ (12月13日 12時) (レス) id: d481720ed7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - 一気に全部読ませて頂きました。とっても癖に刺さって幸せな時間をおくれました…本当にありがとうございます最後にタイトルの意味も分かってほんとに心臓が止まりました大好きです (12月12日 1時) (レス) id: ea821cca74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり | 作成日時：2024年11月14日 15時
