隠の桐島さん 第二幕【鬼滅の刃】

勝利の兆し ページ6

煙幕が晴れた先に見えたのは





駆けつけた炭治郎と伊之助に右腕を切断された上弦の参




ホッとしたのも束の間
二人は鬼の反撃で再び吹っ飛ばされた





不味い...また距離を離された







「死ぬ！死んでしまうぞ杏寿朗！
鬼なれ！鬼になると言え！お前は選ばれし強き者なのだ！」




何を偉そうに




人の強さの物差しを鬼であるお前が語るなッ





炎柱様は...煉獄様は...




鬼殺隊の誇りなんだ




こんな所で死なせられない





死なせたくないッ





忌々しいあの鬼がそう叫んだ瞬間
炎柱様は日輪刀を鬼の頸に滑らせた


凄まじい轟音と共に
今か今かと上弦の鬼の頸が斬られようとしている





だが、それを黙って見ているほど上弦は生易しくない





反撃の拳が炎柱様に繰り出されたその時





炎柱煉獄杏寿朗はその手をしっかりと受け止めた





凄まじい力だ
急所を貫かれていないとはいえ
内臓は潰れ今にも倒れそうなその身体で


彼は拳鬼の拳を掴んだ





「オォオオオオ！退けぇ！！」




「あぁあああああ！」




日輪刀が鬼の頸をはね飛ばさんと
鬼の頸に食い込む


炎柱様は逃げようと激しく抵抗する腕を掴んで離さない





今が絶好の好機だ




炎柱様があの鬼を抑えているうちに頸をッ




あの頸を斬り落とせば...





此方の勝利だ！！

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