隠の桐島さん 第二幕【鬼滅の刃】

例えいい上司だったとしても私を巻き添えにしたことは許さんからな ページ36

あれからどのくらい時が過ぎたのだろうか…


辺りはすっかり明るくなり
日の光が森いっぱいに降り注ぎキラキラと輝いていた





ようやく…



ようやく私は日の出を迎えることができたんだ




『あさ…朝だぁああああ！！』



やっと、やっと休める！！(感動)


長年の社畜魂でなんとか回していたものの
もう限界…もう無理だって全身が訴えてるわ


結果的にはこれでよかったんだよね？


後藤さんを逃すこともできたし
日輪刀がぽっきり折れてもなんとか根性でやっていけたし


もしかしたら後藤さんの証言があれば
これから上弦撃破にぐっと近づくかもしれない…






そう考えたら結構死んでも悪くないね




ん？後藤さんが柱の方々に
地獄の質問攻めに遭うだけで全然良くないって？


大丈夫！後輩を“巻き添え”にするくらいには肝が太いし
きっとあの人ならいけるって多分！！“多分”ネ！！





まぁちょっとくらい投げやりになっても
バチはあたらないよね！アハハ



ということで後藤さん
私が死んだらちゃんと柱の方々に【粗相】がないよう
懇切丁寧に上弦遭遇についての説明をお願いしますね



もし粗相があれば

もれなく後藤さんまで血祭りに上げられちゃうっていうか

私が命張ってまで逃がした努力が全部水の泡になっちゃうから！！


無駄死にだけは絶対嫌なので
そこだけは死んでも守ってくださいね！！ね！←




もし三途の河で後藤さんにばったり会っちゃったりでもしたら
私白目剥いて溺れちゃうから！未練タラタラで成仏できないから！



あ、あと欲を言えばお墓参りの御供物は
美味しい甘味がいいですねぇ〜




カステラとか...置いてくれてもいいんですよ？









なーんて、ふざけてみたけど



『ふはは！割と充実した人生送ってたんだなぁ私』


死に間際だっていうのに
お腹抱えて笑ったよ


踏んだり蹴ったりな人生だったと思いきや



鬼殺隊に入って、いい上司に恵まれて

ちょっぴり(とかいう次元を遥かに超えて)キツかったけど
やりがいのある仕事につけて



いろんな人たちに出会えた








そして、






こんな晴れやかな気持ちで終われるって思えたら






『案外悪くない人生だったかも...ね』

どうかその未来が輝かしいものであります様に→←夜明けのとき

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