隠の桐島さん 第二幕【鬼滅の刃】

良い子は残業のない所に就職しようね！ ページ34

「うふふ、本当はもっと沢山お喋りしたいところだけど
今日のところはこれくらいにしておこうかな」



クスリと柔らかい笑みを浮かべながら
童磨は言った

おう、帰れ帰れ！こちとらもうこんな無償残業続けてられるか！

叶うことなら
もうこのまま何事もなく安らかに生涯を終えたい




しかし間違っても先程の本音を口に出さぬよう
甘露のような笑みを貼り付ける




『おや？このままここに残ってくれてもいいんですよ？
どうせなら一緒に心中でもしましょうか？なぁに簡単ですよ私は放って置いても死にますから』



“貴方は少々日に炙られればすぐに死ねますしね！！”

最後の最後でそんな嫌味をさらりと混ぜるが
嫌な顔をするどころかむしろ逆効果でケラケラ笑って流された



くそぅ...





「んじゃ！またいつか会おうね！
ちゃぁんと救って(ころして)あげるから楽しみにしといてね！！」




『はいはい、ガンバッテクダサイネ〜』




最後にとびきり明るい殺害予告を残して
童磨は闇の中に消えていった



え？温度差が激しいって？



もうなんとでも言ってくれ(遠い目)



ていうか今までこれっぽっちも触れてなかったけど
我、徹夜明けよ？




むしろ頑張った方じゃない？←






あーあ、でも正直もっと生きたかったなぁ




炭治郎達のことも見ていたかったし
鬼を滅ぼした後の平和な世界って言うのも見たかった...



それに...まだやるって決めた事全然できてないや








あぁ...ごめんなさい後藤さん



せっかくカッコつけて逃してあげたのに
こんなカッコ悪い終わり方になってしまって...


どうか私が死んでも元気にしわくちゃのお爺ちゃんになるまで生きてください






あと...



後藤さんが楽しみに取って置いた饅頭食べちゃったのもごめんなさい



徹夜明けの死にそうな状態で目の前に好物の黒糖饅頭があったら
誰でも食べちゃうと思うんですよ



でもあの後先輩がガチギレしてたの見て
なんだか言い出せなくなっちゃって



もし気にしてたなら
私の家の戸棚の隅に貰い物の饅頭が何個か置いてあるんで食べて下さい






あれおかしいな



なんか私ろくでもないことしかしてないや(白目)

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