隠の桐島さん【鬼滅の刃】

元気が一番？ ページ24

『炭治郎くん、頑張ってますね』




「えぇ...それに比べてッあの二人は...」




『まぁまぁそうカッカしないで
きっと彼らも今のままでは駄目なことぐらい直に分かりますって』




縄登りに腕立て伏せ...
外での走り込みに腕力を上げるために岩を持ち上げたり

ここ最近明らかに鍛錬の成果が見え始めている


この調子なら
いずれはきっと栗花落様とも渡り合える力を身につけられるだろう



気張れよ... 少年！！



鍛錬に励む炭治郎くんを横目に
私は稽古場を後にする

今日はいつもとは違う別の目的もあって
蝶屋敷を訪れていた


開けっ放しの病室の扉をくぐると
寝台に転がる二人の姿が見えた


そう、例の訓練をすっぽかしているあの“二人”だ




『なんだ、もう起きてたんだね』




「うわぁあああ！？びっくりした！！」




『やぁやぁぱつきんくん元気してた？
この頃訓練サボってるみたいだけど身体は平気？』




そう問うとぱつきんくんは口を閉ざした
その片手には薬を煎じた湯のみ...

最初は散々苦い苦いと騒ぎまくっていたものだが
その時握られていたのは既に飲んだ後の空っぽの湯のみ


こっちもこっちで自分なりに頑張ってんのかもね




『猪の君も喉は大分治ったみたいだね
いつもより元気そうだし』




「あァん？俺はいつも元気だわ！！」




いやぁ、見ないうちにすっかり良くなったようで何より...


鬼殺隊...特に鬼と命がけで戦っている一般隊士は
必ずしも五体満足で帰ってくるとは限らない

那田蜘蛛山の一件でも
完全に蜘蛛化してしまった隊士の中で身体に後遺症が残ってしまった者もいると聞く



こうして元気そうに過ごしている彼らを見て
私は結構安心していたりもする...


本当...良かったな



でも、




「いくぞ、紋逸...黒子女！！」




『黒子女って...』




元気すぎるのもどうかと思うわ...

結論、死ぬほど鍛えるしかない→←これが俗に言う珍百景？

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