隠の桐島さん【鬼滅の刃】

私の腹筋返せよ ページ15

「どうしたのかな...？」




「鬼の女の子はそっぽ向きました
不死川様に三度刺されていましたが血濡れの腕を突き出されても
我慢して噛みませんでした」




偉い偉すぎるぞ禰豆子ちゃん
あんだけ拷問みたいな酷い仕打ちを受けても

耐えるなんて本当に鬼なのか疑ってしまうほどだ




「では、これで禰豆子が人を喰わない証明ができたね」



『よっし！』



「いや何でお前が喜んでんだよ」



だってあの子達なんか応援したくならない？
誰よりも真っ直ぐでさ

怖え柱の前でも一切躊躇せず立ち向かっていく気迫もあるし
頑張れー！！って言いたくなるっていうかさ〜


お館様もそれを見抜いていたからこそ
あんな事言ったのかもしれない




「炭治郎...それでもまだ禰豆子のことを
快く思わない者もいるだろう」



確かにそうだ
鬼殺隊は鬼に親族を奪われた者が圧倒的に多い

いくら人を喰わないと言っても
はいそうですかと簡単に納得するわけがない


だからこそ、証明する必要があるとお館様は言った





「十二鬼月を倒しておいで
そうしたら皆に認められる炭治郎の言葉の重みが
変わってくる」



お館様のお言葉が心に染み渡る
とても他人事とは思えない

その言葉が予想以上に心に刺さったのか
少年はこう宣言した




「俺と禰豆子は鬼舞辻無惨を倒します！！
俺と禰豆子が必ず悲しみの連鎖を断ち切る刃を振るう！！」




「今の炭治郎にはできないから
まずは十二鬼月を一人倒そうね」




『ぶッ...』




あの男の子熱くなりすぎて敬語外れてるし
お館様はそれを清々しいくらい一刀両断するし

隣にいるひなき様なんて目まん丸にしてるじゃん
本当良い意味でも悪い意味でもこの子達面白いッ！

頭固いうえに頑固すぎる→←たとえ鬼であったとしても

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す