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『⋯⋯あ、トンちゃん』
「⋯⋯ッ、て、え?なんで2人抱きついて⋯⋯」
「⋯⋯」
あーもうほらぁ⋯こんなんなっちゃうじゃん。
てかマンちゃんもなんか言ってやぁ⋯。
「⋯⋯A、今度続きやから」
耳元で吐息混じりに聞こえるマンちゃんの声。
その声に私は全身に熱が広がるのが分かった。
イケボだから尚更心臓に悪いて⋯⋯。
多分、この声はトンちゃんには聞こえていないだろう。まぁ、聞こえてたら更に険悪なりそうだけど。
するとマンちゃんは私から手を離し「じゃあね〜」と、手を振りながら去って行った。
私は先程のこともあってか、解放された途端床にペタリと座り込んでしまった。
多分、身体の力が抜けてる。
「⋯はぁ〜⋯⋯A、立てるか?」
『あ、うん。ごめんね?トンちゃん⋯』
「⋯別にええけど。それより気になんのその首のヤツやねんけど」
⋯あっ()
そうだ⋯。
てかもう誰がやったかなんてトンちゃんは分かるよね。
「⋯⋯⋯」
トンちゃんは沈黙のまま、私を見つめてくる。
もしかしてキスマをつけてきたマンちゃんを怒ってくれるのか!?
____なんて淡い期待は勿論、叶うはずもなく。
帰ってきた返答は想定の範囲外ですよ。
「⋯ええな。それ⋯⋯俺もつけてええ?」
『は⋯?』
まぁ⋯うん。こんな変態どもがまともなこと考えるわけないよね⋯てか俺“も”ってなんやねん。
私、あんたらのものじゃないんですけど?
そんな思考がぐるぐる回ってたら。
グイッ、とトンちゃんが私の腕を掴んで抱き寄せた。
しかもトンちゃんは体格大きいから包み込まれてる感じがする。
「⋯オスマンにさせたんなら俺も⋯⋯ええやんな?」
『暴論⋯⋯』
本日、
何回目かも分からない危険がまた迫ってきました⋯。
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格下のカスもどき - 最高🩸 (1月30日 8時) (レス) @page19 id: f23bfbddd8 (このIDを非表示/違反報告)
かす(プロフ) - 初コメ失礼します、最高です、 (6月18日 22時) (レス) @page19 id: b1482de086 (このIDを非表示/違反報告)
セエレ(プロフ) - これは久々に神作だぞぉ〜更新頑張って下さい!どんだけでも待ちます! (2023年4月22日 21時) (レス) id: b81e176fb0 (このIDを非表示/違反報告)
える@脅威推し - 更新だぁい!最初から見てしまった…w (2022年7月10日 4時) (レス) @page22 id: e5ffed06b8 (このIDを非表示/違反報告)
える@脅威推し - あぁ〜…私のために争わないで〜(( 個人的には推しのzmさん落ちになってほしいけど…誰落ちになるんだろ… (2022年5月23日 1時) (レス) @page21 id: e12e4c1c65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミルりん | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/R9uf2SJKvFrqI87
作成日時:2022年3月28日 1時