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糸師くんとの一件があってから数日。彼らのメーターは会う度に上昇してはいたものの、これといって大きな変化はなく、何かされることもなかった。
だから…気を抜いていた。



12時30分。いつも12時丁度にご飯を食べていたが今日は少し遅くなってしまった。急いでボタンを押して出てきた料理を持って席に着く。
そして黙々とご飯を口に運んでいれば隣の席に誰かが座ってきた。



「久しぶりAちゃん♪隣いい?」


『うん』



私の返事と共に、声の主の蜂楽くんは隣へ座る。
蜂楽くんのおかずはレバニラ炒めなのか。



「俺、いつもこの時間帯に食べてるけどAちゃん見かけないんだよねー」


『今日は仕事が終わるの遅くなっちゃって。』


「へぇーそっか。仕事お疲れ様っ。」



ニコッと笑顔を浮かべる蜂楽くん。改めてそう言われるとアンリちゃんのお誘いでマネージャーやってみて良かったなー、なんて。
蜂楽くんこそ練習お疲れ様、と言ってから私は再びご飯を食べ進めていく。



「………」


『…?蜂楽くん、食べないの?』


「…ん〜、」



未だおかずに手をつけない彼に質問する。そうすればパチリと目が合う。すると蜂楽くんが口を開いた。





「Aちゃん、食べたくなっちゃった」





……はい?


彼の言葉の意味の分からなさに暫く無言の時間が続く。私を食べたい?彼が?



「あははっ!……冗談だって。本気(マジ)にしちゃった?」



私がずっと疑問の表情をしていたからか彼は悪戯っ子のような笑みで笑った。冗談…ほんの一瞬だけ蜂楽くんが捕食者のように見えてしまったけど気の所為なのだろう。



「ほらよく“食べちゃいたいくらい好き”みたいなの言うっしょ?それだよ、それ」


『う、うん。確かに…?』



何となく、それ以上の意味を聞き返したらいけない気がしたから彼の言う通りに頷いておいた。「んじゃ、いただきまーす」と蜂楽くんは手を合わせて料理を口に運ぶ。良かった、もう普段の蜂楽くんだ。

数値が89なのは…気にしない気にしない。






(…そのままの意味なんだけどな〜。実際にはやらないけど俺に食べられてる時のAちゃん、どんな表情(カオ)すんのかなぁ)



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______


蜂楽くんは隠れヤンデレ(願望)。

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MaO(プロフ) - はじまして!とても良い作品でした!一気読みしました!今後の展開を楽しみにしています!陰ながら応援しています! (2023年2月22日 20時) (レス) id: 96e9700f7c (このIDを非表示/違反報告)
名無し60368号(プロフ) - ヤンデレ最高すぎません?よかったらTwitter教えて欲しいです💦なんか出てこなくて😭 (2023年2月16日 17時) (レス) id: 598fbac0df (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ - ヤンデレ最高すぎます。。更新楽しみです (2023年2月9日 3時) (レス) @page12 id: 4f62427d5e (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - ウワァァァァ、めっちゃ好きです...これからキャラがどんな風に変わっていくのかとっても楽しみです。更新楽しみにしております! (2023年2月6日 21時) (レス) @page10 id: c22457a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
マスタード(プロフ) - あああああ続き!!続きをお恵みください!! (2023年2月2日 21時) (レス) @page7 id: 939cd7d5e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミルりん | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/R9uf2SJKvFrqI87  
作成日時:2023年1月28日 18時

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