いきなり好感度見せられても困ります。【ブルーロック】

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『……ん？』



最初、ただの見間違いだと思ってた。
…けどもこの状況を見るにそうは言えなくなってしまった。

目の前で椅子に座り、ディスプレイを眺める絵心甚八。私は絵心さんって呼んでるけど。その彼の頭上に何か数値が書かれたメーターみたいなのがあるのだ。それは同じく、今日一番初めに会ったアンリちゃんにもあったのだ。



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「あ、Aちゃん！おはよ、今日もがんばろーね！」


『……えっ？』


「…？どしたの？」



朝起きて、着替えて自分の部屋を出る。今日の仕事内容を確認するために絵心さんの元へ向かおうとした途中、私をマネージャーとして誘ってくれたアンリちゃんに出会った。私を見るなり、元気よく挨拶をしてくれる。

いつもなら私も明るく挨拶を返すのだが、今日は変なものが見えてしまったせいで混乱してしまった。



『…アンリちゃん、頭の上……』


「頭の上？」



私の言葉通り、頭の上を見る彼女。でもアンリちゃんにはメーターらしきものが見えてないみたいで？マークを浮かべたままだ。



「何もないよ？…大丈夫？調子悪いなら私から絵心さんに」


『あ、いや大丈夫！ごめん、なんでもないよ！』


「…そー？」



このまま彼女といても普段通りに接せるかが不安だ。だから私はすぐに逃げるように絵心さんの所へと歩く。…見間違い、そう信じて。
アンリちゃんの頭上にあったメーターには41と表されていた。41…いい方なのだろうか？



「…遅い。」


『すみませ──…！』



文句を言う絵心さんの方を見ればアンリちゃんと同じく何かのメーター。どうやら見間違いでは収まりそうにない。


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◇２→

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