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tn目線

ピンポーン

A『え⋯とんち?』
tn「あは⋯久しぶり⋯⋯」


俺は俺の幸福を掴むために元カノのAの家に来た。


A『何で来たの?』
tn「⋯久しぶりに顔、見たなって⋯」
A『⋯そっか。お茶でも飲んでく?』


やっぱりAは優しい。
やから、俺の厳しい束縛に耐えて耐えて、耐えられなくてそーいうのが爆発してもうたんやろな。


tn「おん、お邪魔してもええ?」
A『いいよ。』


俺は昔から変わらないAの部屋や、匂いを満喫しすぎて目的を忘れるところだった。

あ、あのときの赤薔薇⋯⋯まだ飾っとってくれとるんや⋯まだ元気やな。
まるで、俺のAに対する愛情みたいや。



A『⋯久しぶり⋯⋯⋯だね。本当に。』
tn「ほんまやな。」



数秒の間気まずい沈黙が流れる。
先に言葉を発したのはAだった。


A『とんちは、彼女、できたの?』
tn「できてたらここにおらへんわっ!」
A『確かに⋯w』


ツッコミ口調で言うと少し笑いながら返事をするA。
こうしてると、最初に戻ったみたいや。

俺は自分の黒いリュックをゴソゴソと漁る。


A『どうしたの?探し物?』
tn「ああ⋯⋯あった。」


自分の右手に探していたものを持たせる。
まだ少し躊躇っている自分がいるのが憎い。


tn「痛いけど、我慢してな。」
A『っ!?!?』


俺は俊敏な動きでAの口を手で塞ぎ、へその辺りをナイフで刺した。

そしてそのナイフを抜き、今度は横にビッと血が飛ぶくらいにナイフで腹に大きな傷をつけた。


A『⋯⋯っ⋯⋯』ポロポロ
tn「ああ、そろそろ殺したる。」


俺は思いっきり心臓部にナイフを奥深くまで刺した。

血が辺りに飛び散る。
ちゃんと死んでもわらんと。
何回も、何回もAにナイフを刺す。


tn「はぁ⋯⋯はぁ⋯⋯疲れた⋯」


俺色に染まった彼女を見て口角がゆるゆると上がるのが自分でも分かった。


tn「あれ、あの薔薇⋯⋯黒かったっけ⋯」


俺があげた赤薔薇は黒色に染まっていた。
Aの血が染み込んだからか?

まるであの薔薇、俺みたいやな。

最初は純粋な赤なのに、徐々に⋯いや、一気に黒く染まった。
ほんま、Aが最初で最後に付き合った人で良かったわ。

Aの額に優しくキスをして自身にナイフを刺した。










薔薇の花言葉


赤い薔薇

「貴方を愛します」「愛情」「情熱」「恋」「熱烈な恋」

黒い薔薇

「永遠の愛」「貴方はあくまで私のもの」「決して滅びることのない愛」

あとがき→←想いは変わらない/tn



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さくらんぼ双子(プロフ) - ルカさん» 分かります⋯!!神作者様だとやっぱり被っても発想が凄いんですよね⋯!! (2022年10月4日 15時) (レス) id: b167e19be9 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - 薔薇、すごい被ったのに内容が全然違うの凄い、、!! (2022年9月21日 23時) (レス) @page30 id: 4cbe8909de (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ双子(プロフ) - 闇の塩分さん» 闇の塩分様ありがとうございます!面白かったです。ヤンデレtn氏もいいですね⋯ (2022年8月16日 2時) (レス) id: b167e19be9 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ双子(プロフ) - 若草 翠さん» いえ、そんなことないですよ!読みましたが面白かったです!そしてありがとうございます! (2022年8月16日 2時) (レス) id: b167e19be9 (このIDを非表示/違反報告)
闇の塩分(プロフ) - 書き終わりました (2022年8月15日 23時) (レス) id: 629d679cbe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくらんぼ双子 x他6人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年6月22日 21時

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