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「………luzやけど」
luzは先程と同じように繰り返した。ちょうどセンラも目覚めたので、うらたは志麻にしたような説明を2人にもしてやった。
「luzは俺の知り合いで、ゴーストシップの住人。魔法使いだから、これからこいつの魔法でゴーストシップにいく」
3人の顔が、みるみるうちに元気を取り戻していく。疲れなんて吹っ飛んだような、そんな顔だ。その様子に、luzはくすくすと笑う。
「へぇ。姫さんのこと、大事なんやね」
「当然やろ！俺の大事な人なんやから」
自慢げに坂田が言うと、luzはますます笑い始めた。
「おい、luz。早くしろ。こいつ、毒でやられてるから早くまふにみせなきゃなんねぇんだよ」
うらたのピシャリとした声に、luzは慌てて笑いをひっこめ、Aをみやった。そして首筋に濃くなった紋様を認め、真面目な顔で頷く。
Aの頬は朱をさしている。額に触れれば、驚くほど熱い。熱がある。かなりの高熱だ。
luzには、一刻を争う事態なのだということは分かってもらえたらしい。
「じゃあ、いまから魔法陣出すから、その内側に入って。姫さんは誰か抱えてくれればそれで大丈夫」
「わかった」
1番近くにいた志麻がAを抱きかかえた。それと同時に、床に紫色の魔法陣がぼうっ、と現われる。
うらた自身、luzがこんな風に真面目に久しぶりに見た。いつもはちょっとしたイタズラに魔法を使うような、おちゃめな性格も持ち合わせているので、ちゃんとした魔法も使えるんだな、と内心感心していたのだ。
「じゃ、この上に乗って」
luzの呼び掛けに合わせて、それぞれが魔法陣の上に乗る。
うらたもその上に乗った。魔力が溢れ出ているのが分かる。
「…………行こう、ゴーストシップへ」
3人が力強く頷いた。
行こう、Aを助けるために。
luzが短く呪文を唱えると、あたりが眩しい光に包まれた。
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りひと(プロフ) - 凍華＠ラさん» コメントありがとうございます。みなさまの応援のおかげで、ありがたいことにランキングに載ることができました。今後ともお楽しみいただけるよう更新してまいります。引き続きよろしくお願いいたします。 (2020年5月29日 19時) (
レス) id: d056bbadb9 (このIDを非表示/違反報告)
凍華＠ラ(プロフ) - よくランキングに載っている作品だったので、少し気になって読ませていただきました。本当に面白くて、一気読みしてしまいました。続きが楽しみです。無理のない範囲での更新、頑張ってください！ (2020年5月29日 12時) (レス) id: 960374666f (このIDを非表示/違反報告)
りひと(プロフ) - over the rainさん» コメントありがとうございます。お楽しみいただけたこと嬉しく思います。今後とも応援のほどよろしくお願いいたします。 (2020年5月26日 22時) (レス) id: d056bbadb9 (このIDを非表示/違反報告)
over the rain - 続編おめでとうございます。題名に惹かれ読み始めてこらあっという間に3作品目でびっくりです。応援してます。 (2020年5月26日 6時) (レス) id: a4bab14be1 (このIDを非表示/違反報告)
りひと(プロフ) - ありまさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しく思います。今後とも、何卒よろしくお願いいたします。 (2020年5月25日 18時) (レス) id: d056bbadb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りひと
| 作成日時：2020年5月24日 23時
