Stand by Me ページ3
桜も散って、ゴールデンウィークに差し掛かる頃だった。
センラは前よりも一層、Aを甘やかすようになった。
同じベットに寝るようになり、寝起きのコーヒーの習慣は目覚めのキスに変わった。
センラは、AちゃんからAと呼ぶようになった。
その日、リビングでテレビをつけるも落ち着かず、Aは妙にソワソワしていた。
それもそのはずだった。
「今日、志麻くんたち来るから」
センラに唐突に言われた。志麻くん"たち"ってどういうこと？？
いままで人馴れしてこなかったAはパニック寸前だ。
そんな彼女をお構い無しに、センラは志麻さんたちを迎えに駅に行ってしまった。
部屋は掃除してあるし、コーヒーも入っている。
人が来ることにこんなにもどきどきしたのは、初めてだった。
どうしよう、何を話したらいいんだろう。
いままで気に留めたことのなかったことが急に気になりだして、テレビの内容は全く入ってこない。
心の準備ができないまま、センラはとうとう帰ってきてしまった。
「ただいまー」
「え、Aの靴あるやん。まだ一緒に住んでたん？」
……志麻くんの声だ。Aは知った声にちょっとだけ安心した。
「なあなあ、Aってだれなん？」
「てか、ラマンの家ってこんなにもの多かったっけ？」
ぞろぞろと知らない声も近づいてきて、ふたたびAは身を硬くした。
がちゃりとリビングの扉が開く。
「なんや、A、ここにおったんかー。おかえりぐらい言ってくれてもいいやん」
センラの声にぎぎぎ、と音がなりそうなほどおそるおそるAは振り返った。
センラと、志麻さん。
それから、知らない男の人が2人。
赤い人と緑の人。
それだけ言うと、某土管ゲームの兄弟みたいに聞こえるが、なんというか、2人とも爽やかな感じのする人達だった。
この人たちが、センラさんの友達？なのだろう。
「Aちゃんーー!元気にしとった？久しぶりやなぁ!!」
志麻さんが笑顔で近づいてきて、頭をわしゃわしゃと撫でた。
「志麻さん、お久しぶりです。以前はお世話になりました」
「ええよええよ、なんや、元気そうで安心したわ！」
あ、こいつ、A。俺の妹分だから。と言って2人に紹介してくれた。
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まつり(プロフ) - なるほど！！！続編も短編も両方楽しめるということですね！読者的にはすごい得した気分です！掛け持ちになると思うので自分のペースでお身体壊さないようにしてください…！更新、楽しみにしてます！ (2020年4月11日 19時) (
レス) id: dc65f13ca7 (このIDを非表示/違反報告)
りひと(プロフ) - まつりさん» ありがとうございます。続編に入る前に、短編を書いて思い出しながらやっていこうと思っています。今後とも応援のほどよろしくお願いいたします。 (2020年4月11日 19時) (レス) id: d056bbadb9 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - いきなり更新されて驚きました！大好きな挨拶シリーズの新しいお話が読めてとっても幸せです！！！ありがとうございます！ (2020年4月10日 0時) (レス) id: dc65f13ca7 (このIDを非表示/違反報告)
りひと(プロフ) - 。。。さん» ありがとうございます。解除いたしました。ご迷惑おかけし申し訳ございません (2019年11月12日 17時) (レス) id: d056bbadb9 (このIDを非表示/違反報告)
。。。 - オリジナルフラグはちゃんと外して下さいね。。。 (2019年11月12日 17時) (レス) id: 0cc258f9a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りひと
| 作成日時：2019年11月12日 16時
