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「だって、うらたさん、なんだかかわいくて」
「かわいいって言われても嬉しくなんかねえよ」
不機嫌そうな声で返ってくるが、それすらもかわいらしく思えてしまうのだから、やっぱり私はうらたさんが好きなんだろう。
うらたさんが顔を上げると、やっぱり目の周りは少し赤みがさしていた。
「笑うなっての」
動物園のときみたいに、ほっぺたを両側からぎゅっとされた。
「いたっ……」
そう言いかけた私の頬を、うらたさんはそのままぐいっと引き寄せ、いきなり唇を塞がれ黙らされる。
つねられていた両手を離して、今度は優しく包み込むように頬に添えられる。
髪の中に指を差し入れた。
たったそれだけの事なのに、私の体からすうっと力が抜けていく。
そっと唇を離して、うらたさんは言った。
「ほんと、かわいい」
「………うらたさんの、ばか」
今度は私が顔を赤くする番だった。
せめてもの抵抗で、そう言ってしまう自分のなんと可愛げのないことか。
「そのバカに惚れたのはお前だろ」
うらたさんはもう余裕がでてきたらしい。
ふふん、と余裕そうな顔でそう言った。
「だって、好きなんですもん。しょうがないじゃないですか」
拗ねたようにそう言うと、うらたさんが大きくため息をついた。
「ほんと、お前ってやつは………」
うらたさんは強引に私の顔を引き寄せると、至近距離で私を見つめた。
「目ェ、つむってろ」
低く艶のある声で言われて、私は言われるがままに目を閉じた。
うらたさんに触れられているところが燃えるように熱い。
もちろん、唇もだ。
何度も、何度も、キスを繰り返す。
キスの合間にもれる、お互いの息だけが、空間を支配していた。
うらたさんのTシャツの胸のあたりで、触れるか触れないかのままさまよっている私の両手を、うらたさんは痺れを切らしたように自身の背中にまわす。
誘導されるがままに、うらたさんの背中を抱きしめると、身体中の血が、カッと燃えたぎるような気持ちがした。
私の背中にまわるうらたさんの手から、彼の体温が伝わってくる。
うらたさんの手は、私の背骨に沿って、ゆっくりと這っていく。
その仕草にぞくぞくして、肩がビクリと跳ね上がり、息が乱れる。
その呼吸さえ吸い上げるように、唇をかさねた。
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りひと(プロフ) - みかんさん» みかん様/ コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです♪今後ともよろしくお願いいたします！ (2020年1月1日 10時) (
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みかん - 完結おめでとうございます！りひとさんの作品大好きです。これからも応援しています、頑張ってください！ (2020年1月1日 9時) (レス) id: 6edfb9ce46 (このIDを非表示/違反報告)
りひと(プロフ) - しぃさん» しぃ様/コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！今後とも応援のほどよろしくお願いいたします！またコメントお待ちしておりますね♪ (2019年12月31日 20時) (レス) id: d056bbadb9 (このIDを非表示/違反報告)
りひと(プロフ) - まつりさん» まつり様/ありがとうございます！新年には新しい作品も投稿してまいりますので、今後ともよろしくお願いします♪またコメントお待ちしておりますね！ (2019年12月31日 20時) (レス) id: d056bbadb9 (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても好きな作品なので2人分のルートを作ってくださり、とても嬉しかったです！他の作品の更新も楽しみにしています (2019年12月31日 19時) (レス) id: 42c92e6201 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りひと
| 作成日時：2019年12月24日 11時
