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うらたさんは、そのまま私を見つめて、こういった。
「なあ、それって、俺にもまだ見込みがあるって思ってもいいわけ？」
「…え？」
うらたさんの言葉に耳を疑った。
彼は、いま、なんて言ったんだろう。
うらたさんはひどく熱っぽい目をしていて、頬に添えられた彼の右手に肩が震えた。
顔が、あつい。
次に、なにを言われるのか、何となくわかってしまった。
でも、どうして。
「A、好きだ。坂田じゃなくて、俺にしろよ」
言葉にされたら、心臓が爆発してしまうんじゃないかというくらいに跳ねた。
うらたさんの言葉だけが、やけに響いて聞こえた。
テレビも着いているはずなのに、うらたさんの声と、うるさいくらいの自分の心臓の音だけが、部屋を支配しているようだ。
うらたさんの顔も、赤い。
でも、彼の瞳は真剣そのもので、息が詰まるほどだ。
彼のエメラルドをはめ込んだような瞳は切なげに揺れている。
それすらも美しく、このまま見つめていたら、吸い込まれてしまいそうな気がした。
「A、好きだ」
うらたさんはもう1度、そう言った。
さっきまでの性急さはない。
穏やかで優しく、そして少しせつない響きだった。
「う、らた、さん……どうして…」
ようやく出た声は、戸惑いを隠しきれていなかった。
「どうしてって？」
「だって、そんな素振り、いちどもなかったのに」
「……好きでもないやつのところに、わざわざ飯食うためだけにいくかよ」
彼はため息混じりにそう言って、私からようやく目を逸らした。
「察しろ、ばか」
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りひと(プロフ) - みかんさん» みかん様/ コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです♪今後ともよろしくお願いいたします！ (2020年1月1日 10時) (
レス) id: d056bbadb9 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 完結おめでとうございます！りひとさんの作品大好きです。これからも応援しています、頑張ってください！ (2020年1月1日 9時) (レス) id: 6edfb9ce46 (このIDを非表示/違反報告)
りひと(プロフ) - しぃさん» しぃ様/コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！今後とも応援のほどよろしくお願いいたします！またコメントお待ちしておりますね♪ (2019年12月31日 20時) (レス) id: d056bbadb9 (このIDを非表示/違反報告)
りひと(プロフ) - まつりさん» まつり様/ありがとうございます！新年には新しい作品も投稿してまいりますので、今後ともよろしくお願いします♪またコメントお待ちしておりますね！ (2019年12月31日 20時) (レス) id: d056bbadb9 (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても好きな作品なので2人分のルートを作ってくださり、とても嬉しかったです！他の作品の更新も楽しみにしています (2019年12月31日 19時) (レス) id: 42c92e6201 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りひと
| 作成日時：2019年12月24日 11時
