ふぇいくかっぷる。《Ryohei.A》Part2 (ページ20)

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あ「んっ…」

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ゆっくりと目を開ける。

だけど、そこは見慣れない景色。

知らぬ間にベッドに横になっていた身体を起こして、周りを見渡す。

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私、会社のロビーで倒れちゃったんだっけ…？

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あ、れ…そしたら誰が私を…

というかここはどこ…？

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急に立ち上がったもんだから頭がぐらっとしてよろけそうになる。

そのまま、おでこからぺろーんと剥がれるなにか。

そう、それは少しぬるくなった冷えピタ。

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誰かが私に付けてくれたんだ…

んっ、その人って…？

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あ「…？」

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目を瞑ってみると、耳に心地の良い音が刻まれる。

トントン、っていう多分。包丁の音。

引っかかっていたことが頭に蘇る。

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『俺も今日3時上がりなの。一緒に帰ろう』

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『やっぱり…熱あんじゃん』

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『Aちゃん…！』

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あ「あっ、」

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宮「…」

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やっぱり思っていた通りだった。

キッチンの方へと目を向けると、何かを作っている彼。そう、宮舘先輩が居て…

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ということは、ここは…

宮舘先輩の家ってこと…？

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