【ハイキュー】どうしてこうなった。2【白鳥沢】 (ページ16)

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可笑しいページ16

川西side

A先輩の微笑みは、言うなればそう。
この世の全ての邪悪なものが浄化され、きっと第一次世界大戦や第二次世界大戦も止められていたといっても過言ではない、そんな微笑みだ。

「はは、仁花ちゃんって変わってるね」

烏野の女子マネと喋りながら少し微笑んでいるA先輩。は？可愛すぎんだろ普通に勃つわ。

俺もあの輪の中に入りてえ....そしてA先輩の微笑み写真をゲットしたい。切実に。

休憩時間ということもあり、とりあえず目の保養としてA先輩をジーッと見つめていると、ふとA先輩が俺のほうを向いた。

え、やだ...俺のラブビームに気づいちゃいました？わっ恥ずかしい。顔赤くなっちゃう。(真顔)

とか考えていたら、A先輩がこっちに駆け寄ってきた。え待ってめっちゃ可愛いんだけど。
走ってる姿も綺麗....白布があんだけ神様扱いしているのも分かる気がする。

だって神々しい光が見えるし。何だろあれ、後光ってやつ？

「太一」と凜とした声で俺の名前を呼んだA先輩は、俺にデコピンをかましてきた。しかも結構痛いやつ。

「あだっ」

「さっきから私のこと見すぎ。あんだけ見られてたら気になるんだけど」

A先輩に初めてデコピンされちゃった.....！
それだけで俺は脳内お花畑になる。(※通常運転)

いつもの調子で「あ、すみません。A先輩を見ていないと死んじゃう病なんですよ」と返すと、「馬鹿じゃないの」とズバッと言われた。

最近この人は、暴言を吐くようになった気がする。俺にとってはご褒美でしかないんですけどね。

「次、烏野とだよ」と言うA先輩は、相変わらず無表情で冷たい印象を与える。
でも、俺は知っている。この人は基本ポーカーフェイスだけど、俺達のことに関しては意外と表情豊かだ。

「もう休憩終わり。ほら、早く行って」

「分かりました。....あの、次の試合は、誰よりも俺のことを見ていてくださいね」

「何言ってんの、選手全員見るよ」

真面目だなあ、そんなところが大好きですけど♡

「ノリ悪いA先輩も好きです」「いいから早く行け」とそんな軽口を叩きながら、コート内に行こうとしたとき「....頑張れ。次も、勝ってね」という応援の言葉が俺の耳に入った。

控えめなその応援は、俺のモチベーションを上げるのには充分なものだった。
とりあえず、次の試合はA先輩のためだけに点を取りまくった。