【ハイキュー】どうしてこうなった。2【白鳥沢】 (ページ14)

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Aside

「A先輩今日も可愛いですね好きです」

「うるさい太一。って後ろから抱きしめてくんなうわやめて！」

「俺の特等席はA先輩の傍って決まっているんで」と真顔で言ってくる太一の顔を、とりあえずビンタした。顔が近いんだよお前。

「これがA先輩の愛の鞭....」とふざけたことを抜かす太一には最早ため息しか出てこない。

「愛の鞭でも何でもねえよ。大体、なんでわざわざ三年の教室まで来てんの？」

「A先輩に会いたかったからです(即答)」

「即答かよ気持ち悪いな」

自分の席に戻ろうとすれば、もれなく変態もついてくる。
まあ、どうせ休み時間の間だけだし。とりあえず無視しとけば何とかなるか。

そのとき、太一にグイッと腕を引っ張られて身体が傾いた。
声を上げる暇もなく、気づけば太一の膝の上に座っていた。
.....................は？？？

「A先輩いい匂い.....はぁ、勃っちゃいそうです......」

そのままの状態で腰を動かしてきたので、とりあえずグーパンチをお見舞いしといた。

.

「A先輩ー！一緒に体育館まで行きましょうよー！」

「出たなサイコパス」

即刻逃げようとしたけど、現役バレー部から逃げきるのは至難の技。あっさりと捕まった。クソが。

しかもご丁寧に手まで繋がれている。
うわー逃がす気ゼロじゃないっすかーやだーー。

へへっと嬉しそうに笑う工だけど、その手を握る力は半端じゃない。
思わず顔を歪めるけど、工はそんな私を恍惚とした表情で見つめている。

ふざけんな死ね。

「手痛いんだけど。もっと力を緩めて」

「？だってこうしてないと、A先輩逃げるじゃないですか！」

「逃げねーよ。現役バレー部から逃げれるわけないじゃん馬鹿じゃないの。分かったら早くしろよ」

「えぇ、さっきA先輩が逃げたんじゃないですか！」

渋々といった様子で、私の手に込める力を緩めた工。
わー工くんいい子だねーエライエライ。(棒読み)

まあ、とてつもない不快感に襲われながらも、我慢して付き合ってあげている私のほうが偉いけどな。

ここ重要だからな。調子乗んなよ工。

「....さっきの顔、すっごく綺麗だったのに.....」

ボソッと呟かれた言葉に、私はゾッと寒気がした。コイツちょくちょくサイコパス発言してくるよな。
こっちばかりビビりまくっているのが何だか癪なので、とりあえず仕返しとして脚を蹴っといた。