【ハイキュー】ど う し て こ う な っ た 。2【白鳥沢】

retsuya−yuuta様リク:ヤンデレ達に塩対応 ページ12

Aside


「Aちゃーん！おはよー今日も可愛いネー！！髪一本貰っていーい？」

「あ”？寝言は寝て言え。気持ち悪い」


暴言吐かれているのに嬉しそうな覚にドン引きしつつ、距離を取る私の対応は間違っていないと思う。

何が髪の毛一本貰っていい？だ。
駄目に決まってんだろ鳥肌立ったわ。


「どうしてー？こんなに誠心誠意頼んでるのにー。ケチだなぁ、Aチャンは。.....アッその冷たい目めっちゃ興奮するやばいすごく好きッ！」

「とりあえずアンタは死ねばいいと思う」


そう言って歩き出した私に「つれないなぁ」なんて言いながら隣を歩く覚。


つれないも何も「髪の毛ちょーだい」って言われて「いいよ♡」なんて言う人、この世にいると思います？？

いたらホラーだわ。というか、あげる人はかなりのクレイジー野郎だと思う。


「隣歩かないでもらえる？アンタと一緒にいるだけで鳥肌立ちまくりで嫌なの。早く自分のクラスに行けば？」

「えー、いいじゃんいいじゃん！俺とAちゃんの親睦を深める貴重な時間なんだからさー」

「誰もアンタとなんて仲良くなりたくない」


ギロッと睨みつけると、「そんなに見つめちゃいやん。更に惚れ直しちゃうじゃん？」とふざけたように顔を手で覆った。



私は一つ舌打ちをして、さっきよりも少し歩みを早めた。









.









休み時間、本を読んでいると「なあ」と誰かが私に声をかけてきた。



誰だ私の読書タイムの邪魔をする奴は、と顔を上げた瞬間、私は思いっきり顔を顰めた。


「お前、なんか顔色が悪くないか？朝はちゃんと食ってきたのか？」


うるさい。アンタは私のお母さんか。



声をかけてきた男....英太は、心配そうに私を見つめる。


私ははぁ、とため息をしたあと、髪を耳にかけながら「ちゃんと食べたけど」と目線は本のままに素っ気なく返す。



これでいいでしょ？もういいから邪魔しないで。
あともう少しで事件の犯人が分かるところなんだから、


「オイ、人と話すときはちゃんと目を見ろよ」


うぜぇ。何だコイツ。


パシッと手を掴まれて真っ直ぐに見つめられる。こんなイケメンに見つめられたら、普通の女子は見惚れてしまうんだろうけど私は違う。むしろイライラが募っていくばかり。


「離して。今良いところなんだから邪魔しないで」

「あんまり長時間読んでると目が悪くなるぞ。全く、お前は俺がいないと駄目だな」


コイツのこういうとこ、本当に嫌い。

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