可笑しい ページ15
Aside
凄い剣幕で賢二郎が「そ、そそそそそ、そそそ、そそそれって!!ど、どういう意味なんですかあ!?!」と聞いてきた。
声裏返っていたよ。どうしてそんなに困惑しているの。
あと覚がめっちゃ笑い堪えている。そんなに笑うな。
「...?だって、同じ部活の後輩だし....好きじゃない理由なんてある?」
私が逆に質問を返せば、「あ....、そういう意味、で....ああ、はい...、」と微妙な返事を返された。
恋愛的な意味では.....まだ、あまりよく分からない。
「もうそろそろ予鈴鳴るから.....じゃあ、行くね」
「あ、は、っはい!!」
そんな気合いれなくても....今は部活中じゃないよ、賢二郎。
「また部活でね」
そう言ってひらひら手を振れば、変な奇声を上げて、走っていってしまった賢二郎。
....あれ?涙目に見えたのは気のせい?私またなんか言っちゃった?
賢二郎が去った後、覚の笑い声が3階に響いた。
笑いすぎて顎が外れそうになってる。
笑いすぎでしょ....そんなに可笑しいことかしら。
「覚。私はもう行くけど、そこでずっと笑い転げているんじゃないわよ。一応忠告しといたからね」
私はそのまま教室に向かって歩いた。
未だに特徴のある笑い声が聞こえるけど、そんなのは完全に無視しといた。
いちいち関わっていたら私まで怒られる。
.
「A。一緒に体育館まで行かないか」
「...若利から誘うなんて珍しいね。いいよ、一緒に行こう」
若利から誘ってくるとか.....いっつも自分一人でスタスタ行っちゃうくせに....
本人が言うには「『Aを見かけたらなるべく一緒に行動しろ。あと、変な様子の奴には近づけさせるな。特に天童と川西』と山形と大平に言われた」らしい。
セコムか。獅音と隼人は私専用のセコムなの?
ガラッ
「!Aちゃーん、ちょっと聞いてよあの後結局.......え、若利くん。そのガードは何??」
「今のお前にAを渡すワケにはいかん」
「んん?ゴメン話がよく見えないんだケド」
「若利、今の覚は通常運転。それは遠回しに可笑しいって言ってるようなものだよ」
若利のガードは無視し、準備に取り掛かろうとすると、突然誰かに抱きつかれた。
一瞬お化けかと思った自分が恥ずかしい。
「A先輩こんにちは。俺はA先輩不足で死にそうでした」
無表情でオープンすぎるとか怖すぎやめて。
2182人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ジョン岡田 - この作品も他の作品もとても面白いです!出来ればでいいんですが魔入りました入間くんのイフリート・ジン・エイトとムルムル・ツムルとイポス・イチョウのヤンデレできませんか? (6月7日 12時) (レス) @page33 id: 60d9cbf677 (このIDを非表示/違反報告)
うらら - めっちゃ面白いです!月一で読んでます! (2022年8月26日 20時) (レス) id: c548be024e (このIDを非表示/違反報告)
しらすちゃん - ぐっ……しらす先輩が神格型ヤンデレなのは尊いです、本当にヤバいです。太一くんはヤンデレになったら余裕であんなことやこんなことをしてきそうだから、真面目にヤバかったです。何周巡回すれば気がすむんだ私…! (2021年1月25日 17時) (レス) id: 3d9f573800 (このIDを非表示/違反報告)
紅威 - 返信ありがとうございます(泣) (2018年6月26日 0時) (レス) id: 82777b4911 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ好きの人間。(プロフ) - 紅威さん» 謝る必要なんてないですよ!コメありがとうございます! (2018年6月25日 17時) (レス) id: 841557aa5a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゴリラ好きの人間。 | 作成日時:2016年12月3日 9時