推しが尊い ─4─ ページ4
「────…この時、主人公である絵里は何と思ったか」
HRは終わり、最初の一限目は国語。
朝から子守唄聞くとか勘弁して……はぁ、ねむ。
でも、頑張らなくては。推しのために。
「じゃあ……碧羽」
『…』
「碧羽？」
『…』
「…………碧棺」
『はい！』
「お前、面倒くさいな」
私が面倒くさい？
先生、失礼ですね。
「…で？この時の主人公の気持ちは？」
『推しに会いたい！』
「それはお前の気持ちだろうが」
もちろんそうですが、何か？
真顔で見つけると、先生はため息をついた。そして、及川をあてた。
当の本人は寝てるけども。
「及川っ！！」
「ぅえっっ！？は、はい…！！」
「この時の！主人公の！気持ちは！！」
「牛乳パン食べたいッ！」
「後で職員室に来い」
「えぇっ！？」
なんでっ！と騒ぐ及川。
皆はクスクスと笑っている。私も例外ではない。
『あっはは！及川、ザマァみやがれ！！』
「お前もだぞ〜碧羽」
『えっ？』
この後、主人公の気持ちは委員長が答えて、授業は終わった。
私は及川に引きずられながら、職員室という地獄に向かった。
「及川、お前は寝るな。ちゃんと起きろ。碧羽は授業に集中しろ」
「はい…」『……』
「碧羽…返事は？」
『私は碧羽じゃなくて、碧棺です』
「まだ言ってんのか。しつこい」
『先生。なんで私の名字は碧棺じゃないんですか』
「知りません」
『生徒の相談に乗ってくれるのが先生なんじゃないんですか』
「貴方のご両親に聞きなさい」
『文句を言うな、と言われました』
「なら、諦めろよ」
左馬刻様と碧まで似てんのよ？
なんで碧羽なんだよ。空気読めよ名字。
その後、もういいと言われ、教室に戻った。
『次なに？』
「歴史」
『うわっ…歴史嫌いだ。でも、刀の歴史ならいけるよ私』
「将来何の役に立つの？」
『オタクに進める』
「要らねぇ…」
『なんでよ！五虎退君可愛いんよっ！！？』
「だから、誰か分かんないって」
『なんで分かんないんだよ！ふざけんなっ！！』
「理不尽極まりない」
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琥珀糖 - 自分の知ってるキャラ出るとテンション上がりますね！ (2021年9月13日 0時) (
レス) id: 0301fd6d5d (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー大好き！！(プロフ) - 続き楽しみにしてます！！ (2020年4月13日 9時) (レス) id: 2d39102061 (このIDを非表示/違反報告)
露亞(プロフ) - うわ、凄い作者様と趣味が合う気がします… (2020年1月28日 18時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - 今日読ませてもらいました、めっちゃ、すっっごく面白いのでこれからも更新頑張ってください!!! (2019年9月9日 7時) (レス) id: 2c7a607a36 (このIDを非表示/違反報告)
マイ - 出ない梅雨の中也が(´；ω；｀) (2019年7月13日 19時) (レス) id: d1e84853e0 (このIDを非表示/違反報告)
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