男子校だなんて聞いてない【歌い手】

歌声とか聞いてない ページ42

｢…んー、イカはやっぱり味が染みますね〜｣



お風呂から上がった後にみんなが帰ってくるまでに売店まで走り、お菓子コーナーを見るとスルメイカが売っていたんです！！！


噛めば噛むほど味が出る…この感じがたまらない…！




扉が開く音がする。イカを頬張りながら音がした方を振り向くとお風呂上りの4人だった。



｢…うわ、なんやこの匂い！｣

｢イカ臭い。だれ？｣

｢いやこの流れ的にAしかおらんやろ｣

｢何食っとんねん！！｣


4人からバッシングを食らう。そんなに嫌いなのか？！


｢酷くない？！美味しいし！！イカ！！｣



なんて叫んでからイカの袋に手を伸ばすと、ひょいと袋が上に上がっていった。



｢A、仮にでも女子なんだしそんなもの食べないでー｣

｢あ？！仮にってなんだよ！｣

｢これは俺が食べるわ｣

｢やめろおおおおお！！｣



✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼



｢――――ってことがあったんだよぉぉぉぉ｣

｢ふーん。｣

｢いや興味無さすぎでしょあまちゅ。｣



自販機の前であまちゅと喋ってるんだけど相変わらずぶっきらぼうで。

もー、サイダー早く買って帰ろうかな…。


お金を入れてサイダーのボタンを押そうとする。





｢だってAちゃん可愛いじゃん。｣

｢ｯ？！………ああああああああぁぁぁ！！｣



そう言われた瞬間ビクッと体が動いて隣の桃ジュースを買ってしまった。

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