＊続 ページ46
｢まふ！！A知らん？！｣
｢え、どうしたの｣
｢今日ゲームする予定やったんやけど、全然連絡付かへんねん…｣
｢どうせまたドッキリなんじゃないの？｣
僕は作業室に向かおうとしているとその前に立ちはだかるさかたん。スマホの画面を見せて不安そうに赤い瞳を揺らした。
｢…これ｣
LINEのホーム画面。Aのコメントが変わっていた。
《やめよっかなぁ》
そのたった一言だった。辞める？止める？なにを、ドッキリを？歌い手を？…どれにしてもやめるのは悪寒しかしなかった。
僕も電話掛けたり、ちょっとLINEを送ったりしたが、反応がない。そらるさんやうらたくんにも連絡してAの家のインターホン押したりしたけど反応無し。
遂には名古屋にいるセンラさんまで東京に駆けつけてくれるまで来たのだった。
｢…合鍵持っとるねんけど、部屋入ります？｣
センラさんの声にみんな緊張の様子を見せた。喉を鳴らしてうらたくんは頷いた。倒れてたりしたらどうしよう。…最悪の場合の話はしたくないが、死んでいたら、どうしよう
あぁ、なら僕のせいかもしれない、昨日の発言のせいかもしれない。責められて当然だ。僕もすぐに賛成した。
手が汗ばんだ。
彼女は、僕達の太陽のような存在なのだ。
その毎度毎度脅かされるドッキリ、仕掛けを発表した時の満足そうな顔、ついドッキリにカッとしてしまった時の怯えた表情。
女だってバラされた時、首絞めてってオネダリされた時、彼氏出来たとか不安がらせに来た時、全部全部、好きだった。
｢…僕が、開けていいですか｣
僕はセンラさんから鍵を受け取り扉を開けた。全員が玄関の中をのぞき込む。
静寂そのものだった。中に生きた人が本当にいるのかと思う程。物音どころか、まるで時の止まったような部屋の空間…その空気が顔に当たり、ひゅっと喉に空気が通った。
｢お邪魔します！！｣
｢A！居る？！｣
｢失礼しますっ！｣
｢入るでっ？！｣
僕の前を飛び越えるように過ぎていったのは浦島坂田船だった。僕の足は進まない。4人は靴を投げ捨て、池に飛び込むように部屋に入り込み、扉という扉を開けて叫んだ。
｢…いた？｣
なるせが震えた声でそう言った。うらたくんがほかの3人と目を合わせゆっくり、横に首を振った。
｢…どこにもいねぇ。携帯置いて行ってる。｣
背中が、凍りついた。
＊
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しらす好き - うわぁ！！騙されてしまいました！これからも、頑張って下さい！ (2019年2月10日 15時) (
レス) id: f05a7b8ab9 (このIDを非表示/違反報告)
雫@更新おそめ(プロフ) - わあああああ騙されました騙されました！！！！すごいすごい！！めっちゃいいです！！！！これからも応援します！！！ (2019年2月10日 14時) (レス) id: 6d0f7297ef (このIDを非表示/違反報告)
仲館 瑠美(プロフ) - 続編よっしゃゃゃ！見事に引っかかってしまった(泣)これからも頑張ってください！ (2019年2月10日 13時) (レス) id: 8a67a74e89 (このIDを非表示/違反報告)
しょうゆのすけ(プロフ) - 咲魔＿ジャジャ麺さん» ご指摘ありがとうございます…誤字が多くて大変申し訳ございません。ありがとうございます (2019年2月9日 17時) (レス) id: d6c32b13a2 (このIDを非表示/違反報告)
咲魔＿ジャジャ麺 - びしょ濡れドッキリのところ女の子って笑ってからそうだになってますよ (2019年2月9日 10時) (レス) id: ac3afb786c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょうゆのすけ | 作成日時：2019年1月8日 16時
