＊続 ページ44
｢っへ、あ、天月くん？…首絞めるんじゃないん？｣
｢ぇ…？AってドMなの？｣
｢いやそうじゃないねんけど、天月くん何しようとしとる？？？？首じゃないとこ触っとらん？？？｣
いや冷や汗が滝のように出て止まらんねんけど？！ちょ、センラくん助けて…え、どこにおるん、は？？
その細く白く大きな天月くん手は私の腰をするりと撫でる。やばい、と思ったけど身体は素直でビクビクと腰が浮いてしまう。
｢…今めちゃくちゃイラついてるから、めちゃくちゃにしちゃいそー…泣いて謝ってもやめないかもなぁ｣
｢ほんま！！ストップ！！天月く＿＿＿｣
｢っるっせーな！！！！！｣
そう言ったのは天月くんではなかった。センラくんだった。その声に流石に天月くんも手を止めた。
｢はァ？何俺抜きで変な事しとんねん！！！！｣
｢なんか怒るところズレてへん？？？｣
そしてずかずかと近付いてくる威圧感に私の上に馬乗りしてた天月くんも、ビクッと震えて私から降りた。そのまま天月くんの胸ぐらを掴んで＿＿。
突然視界が浮いた。あれ、なんで、なんで私が…
｢男ホイホイ誘うヘンタイさんなん？
……ええ度胸してんなぁ、あ"ぁ？｣
｢っひ、…せ、らくん｣
なんで私が胸ぐら掴まれとんの？！え、理不尽の極み。いつものほがらかな、春の太陽みたいな優しさの欠片もなく、胸ぐらを掴んだ手を捨てるように離した。いつも優しいからこそ、荒々しくなると、一層苦しく感じてしまう。
センラくんがゴミを見るような目で私を見下ろした。ソファーに寝転がったままほろりと涙を落とす。粗大ゴミになっている気分は、今にも吐きそうだ。
｢…アホちゃうか｣
｢っ、…ごめん…なさ…｣
｢じゃーさ、仲直りにちゅーして。センラと。｣
お酒に酔ったセンラくんは、到底想像のつかない事しかしてこない。何かと二人っきりでお酒を飲むのは初めてで、うらたさん達よくいつもこんな人抑えて帰ってたなぁって思った。
ゆっくり起き上がって天月くんの顔色を伺った。あぁ、こっちも怖い。キスしたら天月くんに殺され、拒めばセンラくんに木っ端微塵にされる…。
あぁもうええわ！！どうにでもなれ！！私はセンラくんの酒の香りのする唇に目を瞑って押し当てた。すぐに離してそのまま天月くんに飛びかかり軽く触れるだけの強引なキスを仕掛け、すぐに天月くんから飛び退いた。
結果:その後何故か和解した。
＊リクエストありがとうございました！＊
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しらす好き - うわぁ！！騙されてしまいました！これからも、頑張って下さい！ (2019年2月10日 15時) (
レス) id: f05a7b8ab9 (このIDを非表示/違反報告)
雫@更新おそめ(プロフ) - わあああああ騙されました騙されました！！！！すごいすごい！！めっちゃいいです！！！！これからも応援します！！！ (2019年2月10日 14時) (レス) id: 6d0f7297ef (このIDを非表示/違反報告)
仲館 瑠美(プロフ) - 続編よっしゃゃゃ！見事に引っかかってしまった(泣)これからも頑張ってください！ (2019年2月10日 13時) (レス) id: 8a67a74e89 (このIDを非表示/違反報告)
しょうゆのすけ(プロフ) - 咲魔＿ジャジャ麺さん» ご指摘ありがとうございます…誤字が多くて大変申し訳ございません。ありがとうございます (2019年2月9日 17時) (レス) id: d6c32b13a2 (このIDを非表示/違反報告)
咲魔＿ジャジャ麺 - びしょ濡れドッキリのところ女の子って笑ってからそうだになってますよ (2019年2月9日 10時) (レス) id: ac3afb786c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょうゆのすけ | 作成日時：2019年1月8日 16時
