*逃走病院ドッキリ* ページ38
『助けてセンラ…!』
「どないしたん?」
『Aが居らんねん。どこにも!!!』
*
今日、ゲームする予定やって、俺ん家にAが来ていつも通りやる予定やった。やけど、時間になっても来なかった。
そこまではまだ寝坊かぁー?って冗談で思ってた。やけど、3時間たってもけぇへん。おかしい。
やから、Aの家に行った。ピンポン押したけど誰も出ぇへん。ほんで、鍵あきっぱなしやった。部屋おじゃまして全部見たんやけどおらんかった。
家の鍵開けっ放しで中に人がおらん___これって、誘 拐?!
「…っどないしよ、…」
とりあえずまふとかの家に間違って言ってないか電話した。みんな来てないみたい。センラに電話した。Aが名古屋言ってるんかもしれへんって思って。やけど、知らんって言われた。
『…Aに電話したん?』
「あ、そっか、分かった…ありがとうセンラ」
俺は慌てて電話した。
そしたら、電話が繋がった。ほっとして足の力がふっと抜けそうになる。…情けないなぁ。
『…もしもし?』
「っ、A!?…もーっ!今日ゲームしよって言うてたやん!どこおったんよー?」
『…あぁ、ごめんやん』
俺はいつも通りのおちゃらけた声で電話に出た。やけど、Aの声は何だか弱々しかった。
「い、今からでも遊ぼ?ね、ねぇ、どこに__」
『さかたん。今、病院やねん。』
「…ふぇ?」
『…車に跳ねられた』
俺は咄嗟に叫んだ。
「っ、どこの病院?!今から行くから!!!」
『じゃあ、私の案内に従ってな?』
「っ、おう」
『さかたんの家から出て右に曲がって、止まれの標識の前で左に曲がって』
俺はAの家から自分の家まで走った。そして右…止まれの標識の前で左…!
ばっと目の前に現れたのは公園だった。子供の騒ぐ声と鳥の鳴き声が聞こえる。
『…トンネルの中』
「……?」
俺は公園の遊具の家の形のトンネルの中に顔をのぞき込んだ。体育座りをするAがいたずらっぽく笑った。俺はへなりと座り込んだ。
「ドッキリやで」
「…っはぁ、っは、」
「走り過ぎやろ、大丈夫?」
彼女はそう言ってトンネルから出て立ち上がりしゃがみこむ俺に手を伸ばす。その柔らかな笑顔は、ドッキリした後しか見られへんレアな顔。
「……帰ろ?」
結果:なんで公園の前で気付かへんかったんやろ…。
*リクエストありがとうございました!*
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しらす好き - うわぁ!!騙されてしまいました!これからも、頑張って下さい! (2019年2月10日 15時) (レス) id: f05a7b8ab9 (このIDを非表示/違反報告)
雫@更新おそめ(プロフ) - わあああああ騙されました騙されました!!!!すごいすごい!!めっちゃいいです!!!!これからも応援します!!! (2019年2月10日 14時) (レス) id: 6d0f7297ef (このIDを非表示/違反報告)
仲館 瑠美(プロフ) - 続編よっしゃゃゃ!見事に引っかかってしまった(泣)これからも頑張ってください! (2019年2月10日 13時) (レス) id: 8a67a74e89 (このIDを非表示/違反報告)
しょうゆのすけ(プロフ) - 咲魔_ジャジャ麺さん» ご指摘ありがとうございます…誤字が多くて大変申し訳ございません。ありがとうございます (2019年2月9日 17時) (レス) id: d6c32b13a2 (このIDを非表示/違反報告)
咲魔_ジャジャ麺 - びしょ濡れドッキリのところ女の子って笑ってからそうだになってますよ (2019年2月9日 10時) (レス) id: ac3afb786c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しょうゆのすけ | 作成日時:2019年1月8日 16時