ドッキリ系歌い手、今日も頑張ります 【歌い手】

＊ストーカードッキリ＊ ページ31

｢ドッキリの手伝いって…手ぇ凝ってんなぁ…凄いなぁ｣

｢背が低いから頼んだんや…。あ、うらたさんには内緒で｣

｢はいよぅ｣


今まで撮ったうらたさんとの写真を壁中に、床に散りばめ、天井にも貼り…そしてうらたさんの人形まで作ってベットの上に置いて…。

お手伝いにさかたんが脚立に乗って天井に写真を貼ってくれている。まぁ今からのドッキリには登場せぇへんけど。

この部屋は寝室。うらたさんはまだ入ったことが無い。気にしたことも無いだろうが実はうらたさんの写真まみれ。もうここにうらたさんを閉じ込めよう。もう私だけのもの…。だから今日はうらたさんだけ呼びました…というのが今日のドッキリだった。

お酒に酔っている時、うらたさんに何かしらやらかしたみたいで(覚えていない)申し訳ないが今回もビビリのうらたさんの反応を楽しむために少しお酒を飲んだ。意識がある程度にお酒を口にした。


｢なんでAだけサボっとんねん｣

｢これもドッキリのためやのぉ〜｣

｢酔っ払いめぇ〜！｣


なんやかんやで『今回の舞台』は完成した。さかたんにはお礼にお菓子を渡して去ってもらった。その数分後にうらたさんはやって来る。少しだけその部屋の扉を開けてうらたさんを部屋に案内した。


｢よーっす！｣

｢うらたさん！はよ入って入って〜！遊ぼ！｣

｢え、…酔ってる？｣

｢んーまぁちょっとねぇ〜スマブラしよや！｣


彼はふと部屋に目をやった。ナイスタイミング！！彼は何も見なかったかのように、自分のビビりを紛らわすようにリビングにスタスタと進んだ。


｢…よし来たァ、ボコボコにしてやる！｣


腕まくりをして私のソファーにどっと座り、ゲーム機を手に取る。私はその隣に座って彼にバレない程度にニンヤリと笑った。


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



｢…なぁ、A｣

｢んー？なぁに？｣

｢……あの部屋って、何？さっきから俺の写真撮ってはあの部屋に入って…な、何…？｣


わざとらしいかと思った作戦は上手いこと行った。うらたさんの写真撮っては部屋に入るのを続けていたら流石に不安になったのか質問してきたのだ。


｢…見たん？｣

｢チラッとだけ。なぁ…中見てもいい？｣

｢ｯ、だめ！！！｣


ヒステリックに声を上げると流石に他人の家を除く様な事はしなかった。そこにもう一押しする。


｢……あ、ごめん｣

｢私だけのうらたさんやのｯ！！うらたさんの部屋やのｯ！！｣

｢…っは？｣

＊続→←＊変な趣味ドッキリ＊

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