＊余命宣告ドッキリ＊ ページ23
きっと私が余命1ヶ月って言われたら、みんなを心配させないためにテンション高めに言うに違いない。
｢ねぇ！聞いてや！！！｣
｢妙にテンション高いなA｣
まーしぃが困ったように笑った。だから私もふふふ、と笑ってみせた。
｢最近体調悪いのはみんな知ってる？私、風邪やと思っとったんやけどねぇ〜｣
さかたんが嫌な予感を察知したのか静かに話を聞いていた。ほかの3人はいつもの会話と変わらないかのように受け流している。さすが看護師。
｢あー、なんかそらるさんにドッキリで水浴びて来たんだろ？｣
｢んなもん風邪やろ？インフルとか言ったら俺らまじ隔離したるわ〜｣
うらたさんとセンラくんがちょっかいを掛けてくる。だけどさかたんが神妙な表情で｢ちょ、すとっぷ｣と言って止めるもんだから二人とも黙った。
最近見たであろう、浦島坂田船との重い空気第2弾の…
＿＿＿＿出航である。
｢…それでちょっと病院行ったらねー、余命宣告されてん。｣
ははっ、と乾いた笑いを見せた。設定は『本当は辛くて怖いけどみんなの前では笑顔振り向く系女子』の予定。
｢あー、ドッキリのやり過ぎかなぁ。神様にバツくらったわ〜ぁ｣
｢え、余命宣告って、あと、どのくらい？｣
｢１ヶ月！……ふふっ｣
そう言って優しく笑うと彼らは絶句した。なんか喋れやって思うけど私もこの立場なら言葉を失うも当然やと思う。
｢なんの、病気？｣
｢脳の病気やで｣
いや知らんけどな。適当にしたけど、ここで下手にしたらさかたんにバレる。
｢記憶がどんどん飛んじゃうし、発覚するの遅かったからもうダメみたい。やけど死ぬまでドッキリするつも……り…？｣
突然ふわっと誰かに抱きしめられる。センラくんだった。大きな体で私を包み込んだ。その手は震えていて、またドッキリの度が過ぎたと感じた。(やめるとは言ってない)
｢……っさいごまで、ドッキリなんてやるの、Aぐらいしかおらんよ……｣
｢うん。ごめんなぁ。センラくん｣
ひとしきり抱きしめた後、ゆっくり離れて私の頭をくしゃくしゃと撫でてくれた。そしてそのまま前髪をあげて軽くキスをした。ひえぇっ、キスの仕方さえイケメン紳士やん。
そう思った矢先、直ぐにセンラくんの反対側から重みが掛かる。
｢……なんでお前が余命1ヶ月やねん｣
｢まーしぃ、怒らんといてよ｣
｢Aになんて怒っとらん。そんな運命にした神様に怒っとる。｣
え、まって超怖ぇ。
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しらす好き - うわぁ！！騙されてしまいました！これからも、頑張って下さい！ (2019年2月10日 15時) (
レス) id: f05a7b8ab9 (このIDを非表示/違反報告)
雫@更新おそめ(プロフ) - わあああああ騙されました騙されました！！！！すごいすごい！！めっちゃいいです！！！！これからも応援します！！！ (2019年2月10日 14時) (レス) id: 6d0f7297ef (このIDを非表示/違反報告)
仲館 瑠美(プロフ) - 続編よっしゃゃゃ！見事に引っかかってしまった(泣)これからも頑張ってください！ (2019年2月10日 13時) (レス) id: 8a67a74e89 (このIDを非表示/違反報告)
しょうゆのすけ(プロフ) - 咲魔＿ジャジャ麺さん» ご指摘ありがとうございます…誤字が多くて大変申し訳ございません。ありがとうございます (2019年2月9日 17時) (レス) id: d6c32b13a2 (このIDを非表示/違反報告)
咲魔＿ジャジャ麺 - びしょ濡れドッキリのところ女の子って笑ってからそうだになってますよ (2019年2月9日 10時) (レス) id: ac3afb786c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょうゆのすけ | 作成日時：2019年1月8日 16時
