再び恋をはじめます【緑】 (ページ27)

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わたし達三人は相手よりも先に予約していたお店に着いて、最初から離れて座っとこうかと、ミナが座ってるとこからひと席空けたところに座る。

少ししたら相手の人達も来て、空いてる席に座っていって。わたしの隣は山本くんっていうサラリーマンだ。

それから山本くんと話していてわかったこと。それは山本くんは距離が近くて、スキンシップが激しいということ。

それが少し嫌で、山本くんから離れるためにドリンク取ってくるね、と伝えて席を立つと、俺も一緒に行くよってついてくる。

『ひとりで行けるよ？』

「だーめ。Aちゃん可愛いんだから他の男が寄ってくるかもしれないでしょ」

そしたら誰が守るの？って言ってくるから、山本くんには守られたくないんだけど、と思いながらもそうだね、と苦笑いをする。

ドリンクバーのところで何を飲もうか悩んでいる時もAちゃんいい匂いするね、とか彼氏いるの？とか色々言ってきて、正直面倒くさいと感じていたところに

「A？」

『………亮平っ、』

ヒーローみたいにタイミングよく現れた亮平に視線を送ると、状況を察してくれたみたいで、

「すみません。俺の彼女なんで」

わたしの腕を引いて、肩を抱き寄せてくれた。

そんな男らしい亮平にやっぱり胸が疼く。

「は？男いんのかよ！」

チッと舌打ちをした山本くんはテーブルに戻っていって。亮平が助けてくれたことにホッとして、ポロンと涙が一滴落ちた。

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