再び恋をはじめます【緑】 (ページ1)

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「ねぇ！お願い！今日はほんと来てほしい！」

『それいっつも言ってるじゃん』

「今日はほんと特別だよ？すっごいイケメン集団だから」

同僚のカナは、同じく同僚のミナとサエを率いてよく合コンをしてる。

今までの合コン相手は年下大学生とか、医者とか。

この間はイケメン俳優とも合コンしたって言ってたっけ。

『わたしがイケメンで靡かないの知ってるでしょ』

「そこをなんとかお願い！
向こうは4人らしくてさ、わたしとミナとサエは決まってるんだけど、あと一人いなくて！」

『私じゃなくてもいいじゃん』

「このメンツだったらあとはAしかいないよね！ってなっちゃったの！だからお願い！」

『もう…わかった。行くよ』

「やった！じゃあ仕事終わったらエントランス待ち合わせね！」

じゃあまたあとで！と元気に手を振って自分の部署へと戻って行くカナ。

ほんと毎日合コンしてるんじゃない？ってくらい、カナからは頻繁に誘われる。

合コンは嫌いじゃないけど、
気をつかっちゃうからなぁ…

好きにはなれないんだよね

「ごめんね、A」

『ううん、サエは気にしないで』

わたしとカナが話してるのを遠くから見ていたんだろうサエが私のところに来て謝ってくれる。

サエが悪いことしてるわけじゃないのに
ほんと優しいなぁ

カナのことも嫌いなわけじゃないし、
寧ろ好きだし、いつもいつも断るのは気が引けるしね。

それにわたしだって、
そろそろ出会いを求めてもいいのかもしれない。

あの日のことはもう思い出にしないと、
相手にもきっと、悪いよね。

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