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次の曲の衣装に着替えるために、ステージ裏にはける。
俺が着替える隣にはすでに着替えはじめているふっかがいて、嫌でもふっかがあの子の頭に触れ、恥ずかしそうにしているあの子の顔が思い浮かんだ。
そんなことを知らないふっかは平然とした様子で、
俺に話しかける。
．
深澤「さっきタピオカの子のとこ行ってきたんだけどさ」
岩本「……」
．
そんなのわかってるよ、一々言わなくても。
嫌でもその場面を見ちゃったんだから。
何も返事を返さない俺に、ふっかは「ありゃ、機嫌悪い？」と顔を覗き込んでくる。
．
岩本「…別に。」
深澤「そ？まあなんでもいいけど。」
．
深澤「そんでさぁ、まじびっくりすることがあって」
岩本「…」
深澤「�爛織團�カの件すみませんでした！！�瓩辰峠颪い臣沈雹�ってんの。笑」
岩本「は、」
深澤「まじ見つけた瞬間笑っちゃったわ。笑」
．
ふっかからの報告に間抜けな声が漏れる。
その団扇持ってるってことは、
タピオカぶっかけたこと覚えてるってこと？
あの時ぶつかったのが俺ってわかってるってことだよな？
そう思ったらちょっぴり嬉しくて、
自然と口元が緩まる。
．
深澤「そんでさ、後で照連れてくるからって伝えといた」
．
俺ナイスだろ？って白い歯を見せて笑うふっかに
いや待て、と。それは違うぞ、と。
伝えたかったけど、
あの子と顔を合わせられると思ったら
知らぬ間に顔がにやついてたらしい。
その顔でだけはステージにあがるなよってふっかに忠告された。
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作者名：陽梨
| 作成日時：2020年8月9日 23時
