恋蛍と泡沫少女【3年A組】 (ページ5)

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＿誰か一人に死んでもらう。

その言葉に教室内はパニックになった。

「何言ってんだよ！」「冗談でしょ！？」

柊「本気だよ、そのくらいしなきゃお前ら真面目に考えないだろ？」

私はあまりの可笑しさに、カーディガンで口元を隠し、ふふと微笑んだ。

ぶっきーは本気なのか、一目瞭然だ。

そんな事を考えているとぶっきーは回答する生徒を決めるために生徒の顔一人一人見渡す。

ちらと周りを見渡すと、皆顔を伏せていた。

柊「じゃあ、茅野。学級委員だし丁度良いだろ。」

茅野「え…嫌です、絶対いや！だいたい、丁度良いって何がですか！？」

柊「じゃあギブアップする？誰か一人死んじゃうけど。」

そんな事を言われて茅野が黙った時、甲斐がついにキレた。

甲斐「ふざけんじゃねぇ！こんなのやってられっか！」

『え、何々、唯月に当たったらまじ末代まで憑りつくよ？』

甲斐「ちげぇよ、あと少しは自分の心配しろバカ」

吃驚した、椅子を窓に当てるもんだからつい唯月に抱き着いちゃったじゃん。

あと誰がバカやねん。

でも、窓にはひびすら入ってなかった。

柊「はぁ、そのガラスは強化ガラスだから割れないよ。

じゃあ、俺は美術室にいるから、話し合ってね。」

そう言って白い袋を持って教室を出ようとした。

逢沢「先生待ってください！

もし景山の死んだ原因がこのクラスの誰かだったら、そいつはどうなるんですか？」

柊「そうだなぁ…それなりの裁きは受けてもらおうかな、Let's think」

はぁ、とつい溜息を零してしまった。

そんな様子を見たからか唯月が来てくれた。

諏訪「大丈夫？」

『まぁ…つか、だいたいなんでぶっきーが景山の事なんて気にするわけ？』

と言うと、皆も気になったらしく同調してくれた。

そんなことで、ぶっきーの事をロリコン呼びしたりしてたら夜の８時前だった。

柊「どう？考えはまとまったかな？」

そんな事を言い乍茅野の机に手をつく。

結果的に私達の答えはドーピングになった。

まぁ、それ以外にはないし、考えようもなかった。

茅野「もうちょっと…」

柊「間違えたら誰か死ぬんだ、答えたくない気持ちはよく分かる。でももう８時まで時間が無い。」

『ぶっきーに何が分かんの…』

小声でそう言ったら甲斐に背中叩かれた、今のは私が悪いねごめん。

そんな思いを込めて肘でアッパーを食らわせた。