七日目 ページ11
監きん生活 40日目
最近、なんだか太った気がする。
体は重いし、少し動いただけでドキドキするし、
終いにはこのぽよんと出た下腹部。
体重計に乗らなくてもわかる、私は太ったのだ。
マイキーさんに誘拐されてからというもの
それはもう毎日美味しいものを食べさせてもらった。
監きん生活が始まって数日は自炊はしていたのだが、
なんだか面倒臭くなって、最近じゃマイキーさんに
連れられ外食するってのが普通になっている。
日本を牛耳る梵天首領が用意したご飯はどれも美味しく、
ついついおかわりに手が伸びてしまう
お肉にお寿司に、フレンチ、イタリアン、中華まで。
どれも食べたことがないほど美味しかった。
その"美味しい"の弊害が、こうして私の腹に出ている。
ぷにっと自分のお腹を揉んだ。
この前食べたお肉と同じくらい柔らかかった。
『ってことで何かダイエットに効くものありませんか
楽にスッと痩せる方法とか、知ってません？』
ここは梵天のNo.2である三途さんに聞くことにした。
三途さんはよく高級キャバに行ってるらしいので、
彼女たちが痩せている理由を知っているのではないかと、
私は思った。
三途「あ？ンなもんねえよ」
そんなわけない。
彼の周りには、痩せていて綺麗な女の人がたくさんいる。
この前だって三途さんの彼女さんという女性がインスタに
お高めレストランの写真を載せていたのだ。
証拠にほら、と自分のスマホを三途さんにかざす。
三途「誰だその女……怖」
『え、知り合いじゃないんですか』
三途「そんなやつ知らねえ」
私はそっと、スマホを閉じた。
『教えてくださいよーあるんでしょ？』
三途「チッ、しょうがねえな」
すると三途さんはポケットに手を突っ込み、何かを
取り出し私の手の上に置いた。
『なんですか、これ』
三途「覚醒剤」
私は小学校の時に受講した、薬ぶつ防止教室を思い出し、
手のひらに置かれた薬を窓の外へと投げ捨てた
三途「何すんだ！！」
『それはこっちの台詞です！なに人に薬勧めてんですか』
三途「お前、俺の周りの女みたいに痩せたいんだろ？
なら飲めよ」
『まさか三途さん行きつけのキャバ嬢がみんな
痩せてるのって……』
嫌なことに気づいてしまった。
三途「おう、あいつら全員コレよ」
三途さんは右手で注射のような形を作り、左手の腕に
刺す動作をした。
私は絶句した。…やっぱり楽に痩せる方法なんてないのね。
その後、私は必死に運動をして痩せました。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1480人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カートン - めちゃくちゃおもろいやん！ (。´・ω・)ん?なになに？ 「あと少しで完結します！」……そっか〜 ゔぁ！ 完結だと！まじか！ 応援してます！ (2022年9月23日 12時) (
レス) @page12 id: 17f5259717 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 初コメ失礼します。成る程ね？もうそろそろ完結かぁ…あっれれぇ？完結ぅ？うっそん！？面白いです！頑張ってください！！ (2022年7月27日 20時) (レス) @page12 id: 359718c28d (このIDを非表示/違反報告)
きなこだいふく(プロフ) - ふむふむなるほどなるほど、面白いなぁ〜！そして後数話で完結......完結だと！？ (2022年7月27日 16時) (レス) @page12 id: 6fc848da43 (このIDを非表示/違反報告)
めろ。 - なんだ終わりか〜……ん!?終わりｨ!? (2022年4月7日 22時) (レス) @page17 id: 8e324f8e54 (このIDを非表示/違反報告)
彩花(プロフ) - 春千夜の話って、血のハロウィンと天竺のやつかな？ (2022年3月22日 2時) (レス) @page17 id: a7e87a74f5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：朝陽 | 作成日時：2021年11月26日 17時
