39.ステップ… ページ39
SIDE.JIN
朝起きると、リビングから珍しくAの笑い声が聞こえてきた。部屋へ行くとステップとAがなにやら談笑しているのだ。
「あ、ジン君おはよ〜」
俺に気付いたステップはゆるい挨拶をして、Aはこちらを軽く見ただけ。俺は二人から少し離れたソファーに腰掛ける。すると彼等は俺から視線を逸らしてまた話の続きを始めた。
「それで、わきをがそこでなんて言ったと思う？」
「なんて言ったの？」
「ほんとびっくりしたんだけどね」
なにやら盛り上がっている様子で、Aはステップが何か言う度にケラケラと楽しそうに笑っている。あんなに笑ったりするのかと思いつつもテレビを付けて、ぼうっと画面を見つつも聴覚は二人の方へ意識を研ぎ澄ました。
「へぇ、あの人そんな面白いんだ」
「やばいでしょ？今度動画観てみてよ」
「絶対見る。LINEにURL送ってて」
「いいよ、今送るね」
そのやりとりに俺は思わず二人を振り返った。突然俺がそっちを見たからか、ステップが不思議そうな顔をする。
「お前らいつの間に連絡先交換したの？」
尋ねれば、"ついさっき"なんてAがサラリと言うので「俺にあれだけ言って男と交換するのかよ！」と突っ込めば、Aに露骨に嫌そうな顔をされた。
「やだ〜、なんかあの人彼氏ヅラしてくるんですけど」
俺の方を指差してステップに話しかけるAは、続けて俺に言う。
「てか男はガールズトークに入って来ないで」
「いや、ステップも男だろ」
「そうだけど、ステップってあんまり男って感じしないの」
"ね"と微笑んでステップと顔を合わせたAに心臓がせわしなくなってきた。めちゃくちゃモヤモヤする。別にAと連絡取りたいとかじゃ無くて、昨日の今日でなんでそうなるんだよっていう。
「そうだ。今後必要になると思うし、ジン君とも交換したら？」
閃いたようなステップの言葉に間髪入れず、これでもかってぐらいAは頭を左右に振る。
「ならないね。もし要るとしてもジン君とはしたくない」
するなら渡邊さんかなと付け足した彼女に、なんでだよとも言えない俺。朝日に照らされた彼女がステップと笑い合う姿に、何ともいえぬ表情をするしか選択肢はなかった。
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匿名(プロフ) - 湯豆腐さん» とても嬉しいコメントありがとうございます^ ^ なかなか試行錯誤しておりますが、私なりの彼等を楽しんで頂ければと思います。お話いっぱいになり移行しましたので、次も末永く応援頂けると嬉しいです！ (2018年4月26日 21時) (
レス) id: 5ddf379a2d (このIDを非表示/違反報告)
匿名(プロフ) - 花恋さん» お返事大変遅くなりました。時間が空きながらの更新ですが、それでも楽しみにしてくれる方々にとても感謝しております。またお話増えましたので、お時間ある時にでもちらりと覗いてみて下さい^ ^ お待ちしてます。 (2018年4月26日 21時) (レス) id: 5ddf379a2d (このIDを非表示/違反報告)
匿名(プロフ) - なななさん» お返事大変遅くなり申し訳ないです。応援ありがとうございます！時間が出来また更新し始めたので、これからも気長に見守って頂ければ嬉しく思います^ ^ (2018年4月26日 21時) (レス) id: 5ddf379a2d (このIDを非表示/違反報告)
匿名(プロフ) - 夜星さん» お返事大変遅くなってしまいました。最近時間が出来たのでゆるゆると更新しております。暇な時にでも覗きに来ていただければ幸いです^ ^ (2018年4月26日 21時) (レス) id: 5ddf379a2d (このIDを非表示/違反報告)
湯豆腐(プロフ) - 匿名さんがかくジンくんとマホトくんが一番好きです。匿名さんも大好きです。これからも応援してます！ (2018年4月25日 19時) (レス) id: 65ae9a78b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：匿名
| 作成日時：2017年7月10日 7時
