25.予想外の想定内 ページ25
SIDE.SOUMA
前々から少し唐突なところはあるって分かってたけど、まさかここまでとはね。
「微妙に困った」
静かな部屋で俺は独り言のように呟く。ジン君はスッキリしたいからと朝風呂に行ったし、へきほーはもう一度寝ると自室に戻った。目の前にいるマホトは「冗談半分だといいけど」と２本目の煙草を潰したが、俺は本気で言っていると思う。
「でもジンって有言実行派なタイプじゃないし」
「基本はそうだけど、エンジンかかると手に負えないよ」
「まぁね。俺は成るように成ると思うけど」
「…え、成るように成られたらめちゃくちゃ困るくない？」
「めっちゃ困る」
「……………」
黙り込む二人の間に神妙な空気が流れる。このままAちゃんが戻って来なければこの話は無かったことになるんだけど、そうとも限らないわけで。数日後、戻ってきて住みますと言ったとする。
「もしその場合どうする？」
俺がマホトに尋ねれば、彼は渋い顔をした後フンと軽く鼻で笑った。
「どうするって言われても、断るしか無いでしょ」
「うん」
「男しかいない家に女の子住まわせるとか論外。まず視聴者がなんていうか」
「だよね……でも、もし本当に困ってるとしたら？」
３本目の煙草に手を伸ばし、先端に火をつけたマホトは暫く悩んだ仕草をしたあと「腹括る」と言った。確かに色々悩んだところでもうその答えしか見つからない。
「なんであそこまでAちゃんに執着するんだろうね」
特別美人って訳でもないし。ただでさえ合わなさそうな二人は、同じ場所にいると毎日喧嘩しそうなのに。
「あの子がどうこうっていうよりも、ただ刺激が欲しいんじゃないの」
マホトはあくび混じりにパソコンを開く。成る程。それも一理あるなと思いつつ、俺は高く昇った朝日に目を細めた。
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匿名(プロフ) - 湯豆腐さん» とても嬉しいコメントありがとうございます^ ^ なかなか試行錯誤しておりますが、私なりの彼等を楽しんで頂ければと思います。お話いっぱいになり移行しましたので、次も末永く応援頂けると嬉しいです！ (2018年4月26日 21時) (
レス) id: 5ddf379a2d (このIDを非表示/違反報告)
匿名(プロフ) - 花恋さん» お返事大変遅くなりました。時間が空きながらの更新ですが、それでも楽しみにしてくれる方々にとても感謝しております。またお話増えましたので、お時間ある時にでもちらりと覗いてみて下さい^ ^ お待ちしてます。 (2018年4月26日 21時) (レス) id: 5ddf379a2d (このIDを非表示/違反報告)
匿名(プロフ) - なななさん» お返事大変遅くなり申し訳ないです。応援ありがとうございます！時間が出来また更新し始めたので、これからも気長に見守って頂ければ嬉しく思います^ ^ (2018年4月26日 21時) (レス) id: 5ddf379a2d (このIDを非表示/違反報告)
匿名(プロフ) - 夜星さん» お返事大変遅くなってしまいました。最近時間が出来たのでゆるゆると更新しております。暇な時にでも覗きに来ていただければ幸いです^ ^ (2018年4月26日 21時) (レス) id: 5ddf379a2d (このIDを非表示/違反報告)
湯豆腐(プロフ) - 匿名さんがかくジンくんとマホトくんが一番好きです。匿名さんも大好きです。これからも応援してます！ (2018年4月25日 19時) (レス) id: 65ae9a78b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：匿名
| 作成日時：2017年7月10日 7時
