【HQ】太陽の仮面４【影山飛雄】 (ページ22)

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影山と彼女１５ページ22

ASide

及川さんに手を引かれるまま、
駅の中に入る。

ちらっと後ろを向いても、
影山くんの姿は無い

A (まぁ、別に、
影山くんには関係ないもんね)

A 「・・・」

及川「Aちゃん」

A 「あ、はい」

及川「ごめんね。無理やり着いて来て。
改札まで行ったら帰るから、
安心してね～」

A 「え？」

及川「ちょっと飛雄をからかっただけだよ。
まぁ、Aちゃんと一緒にいたいのは
本当だけど・・・」

A 「・・・」

及川「そんな顔、
させたいわけじゃないんだ」

A 「え・・・」

及川「ねぇAちゃん。
どうしてそんなに泣きそうな顔してるの？」

A 「！」

及川「今、何がそんなに、悲しいの？」

A 「・・・それ、は」

・

・

・

及川「・・・Aちゃん、
あの時と同じ顔してるよ。
春高予選の時、烏野との試合の前に
俺達が勝ったら付き合ってって俺が言って、
・・・飛雄が、『いいですよ』って言ったとき」

A 「！」

悲しいのは・・・

あたしが及川さんに送ってもらっても、
影山くんは別にいいと、思ってるから

それは。

及川「ちゃんと自分の気持ち、わかった？」

A 「及川さん・・・」

及川さんは笑って、

あたしにそう言った。