10話 ページ11
マホト「あれ、これってAちゃんじゃない?」
マホトさんがスマホの画面を俺に向けてきた。
エイジ「なんだよ、これっ・・・」
画面には、そらとAが2人で仲良く歩いている画像が映されていた。
マホト「Twitterでアバリスが騒いでるぞ。そらの彼女なんじゃないかって。そらって具合悪くて帰ったんだよな?」
リクヲ「あ、でもさっき本人から『寝たら元気になった』ってLINEきましたよ。」
ツリメ「元気になったからAと遊んでんのか。」
急に心臓が嫌な音を立てて鼓動を早めた。
そらとAが2人きりで遊んでる。
俺の、彼女が。
なんでそらなんかと2人で?
そらは大人しくそのまま寝てればよかったのに。
会うなら彼氏である俺に一言くらいLINEしろよ。
Aも、なんでこんなにそらと楽しそうに歩いてんだよ。
どんどんイライラが溢れだしてくる。
マホト「えいちゃん、大丈夫?」
エイジ「ちょっと、ごめんなさい」
ベランダに出て、俺はスマホを取り出してTwitterを開いた。
『そらと歩いてたあの女の子は、俺の彼女です。』
そう投稿して、Aは俺の彼女だということを主張した。
ちょっとして後悔したけど、Aの存在がアバリスに知られちゃったから、話さなきゃいけないことだったし、それでいい。
でもちゃんと、そらやAに話さないと。
今からAのとこに行きたいけど、流石に俺まで帰るのも悪い気がする。
エイジ「くそっ」
その場にしゃがみこんで頭をぐしゃぐしゃと掻いた。
♪。.:*・゜
そのとき、LINEの通知音がが鳴った。
画面を見てみると『マホトさん』と表示されていた。
LINEを開くと『大丈夫か?落ち着いた?今日はもう帰っていいよ。動画は俺達でなんとかしておく。』というメッセージが送られてきていた。
俺はリビングに戻ってマホトさんにお礼をいい、外に飛び出した。
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作者名:ぽぽ x他1人 | 作成日時:2018年3月19日 14時