時は来た ページ5
【目線なし】
────平成某年或日。
横浜に横たわる主要道路に爆風を纏いながら一機のヘリコプターが降りたった。
そして内から延三人。此の地を踏んだ。
....................................
【夢主目線】
経った今。組合の長とその他が乗るヘリが横浜上空に到達したとの情報が入って来た。
一斉に慌ただしく動き回る構成員達の波に呑まれぬ様に首領室に再び赴くとそこには芥川君を除いた組織の重役達は全員揃っていた。
もう流石に己の席の位置など分かりしれていて図々しくも首領と向かいの席に腰掛けた。
私は彼等に今回の【囮作戦】について事細かに説明した。
「今朝の訪問で探偵社に向かったと思われます。恐らく其の目的は成金での買収提案を持ち掛けたと…。」
「従って、彼等はまだ此の地を彷徨いていると思われます。幸いにも無人偵察機が組合の一行を追跡し続けています。」
梶井「では今直ぐの出動が要される訳ですね。」
「はい。」
この頃には大分梶井さんの私に対する憎悪の感情は薄れていたようでした。(ですがふとした瞬間にまた其の嫌悪感を復活させてしまっては堪らないと冷や々したものである)
「……今回は私自らが囮となって大通り沿いのビルの袋小路に誘導しますのでどうぞ、その後は貴方方にお任せ致します。」
中也「煮るなり焼くなりってか。」
中原幹部はと言うと接吻跡の件が太宰さんではないと分かって少し対応も温和なものに成りましたが、以前と比べてしまうと矢張り素っ気なく感じました。
広津「其の場で詰問をしましょうか。」
「ですが彼等の様な所詮“付き者”の様な賎人が重要内部情報を持っている可能性は低いかと…。」
中也「まあやってみるだけ価値はあるか。」
中原幹部が私の発言に付け足しをした。
首領「────じゃあ私はもう一人の“賎人”の偵察にでも行ってこようかな。」
唐突に首領自らがこんな事を言い出したので一同は顔を見合わせた。
「……き、危険です！昼間の横浜を悠々と、しかもこの時期に歩かれては…。」
私は全力で止める姿勢に入った。
私は此の前の一件からすっかり自信を無くし、自らの此の立場の責任の重さと策略に適さない此の脳味噌に半場絶望していた。
此の思い付きに過ぎない作戦で頭領が真っ先に逝かれては困る。
首領「まあ久々の昼間の出掛だし。散歩がてらにね。」
一同は此の軽率な発言の意図をまだ掴めずにいた。
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葵(プロフ) - 飽き性さん» ご丁寧なご指摘ありがとうございます(/Д`;応援ありがとうございます(^^♪頑張ります！ (2018年8月1日 13時) (
レス) id: 85af478746 (このIDを非表示/違反報告)
飽き性(プロフ) - 本編の方で福沢が福澤になってますよ。この小説大好きです！通知来る度うきうきしてます！無理せずこれからも更新頑張って下さい！ (2018年7月31日 2時) (レス) id: 7dd1ea514d (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 雪奏さん» お気に召して頂けた様で大変嬉しく思います(^^♪どうか最後までお付き合い下さい(^ ^) (2018年7月25日 19時) (レス) id: 85af478746 (このIDを非表示/違反報告)
雪奏 - すごく面白いです！応援してます！壁|ｮ･ω･｀o)ｶﾞﾝﾊﾞｯﾃｯ♪ (2018年7月22日 22時) (レス) id: edf769ece4 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - #祭鼓*@harigaya mako*さん» 応援のコメント大変嬉しく思います！最近仕事の方が激務を増して今して忙しいので更新が滞っていますがどうか最後まで読んで頂ければと思っております(^ ^) (2018年6月18日 23時) (レス) id: 85af478746 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えりんぎそーまっち | 作成日時：2018年6月9日 18時
