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メシアの正体 ページ13

【夢主目線】



一瞬にして横浜の港は地獄さながらに変貌を遂げた。





ナサ「────ッ……!貴君がマフィアの刺客か……?!」


牧師は一歩怖気付いて下がると共に私の肩を掴んでて自らの背後に押した。



串刺し状態になっていた淑女やその他の輩は勢い良く地面に叩き付けられた。




芥川「……左様。……申し訳ないが其の“餓鬼”は貴様が望む様なメシアでは無い。言うなれば疫病神だ。」


相変わらず彼の私に対する憎悪は計り知れない。




大型客船が炎を上げて黒煙を吐き続ける中、

其の黒煙の中からコツコツと足音が響く。


そして徐々に黒煙が晴れて黒の外套と病的に青白い顔のコントラストが印象強い少年が現れた。





芥川「────其れは人様の慈悲に付け込む事を生業とする者だ。然し我々の組織内で上層部に属する御方故、僕に御引き渡し願いたい。」



ナサ「…………いたい気な幼女がマフィアの重鎮とはさぞ悲境な生い立ちなのでしょう、同情致します……。」




張り詰めた空気が重く肩にのしかかって鼻腔を粗悪な火薬の匂いが擽った。

この二人の言葉だけ聞くとナサニエルさんの方が私を気遣うように優しく、不覚にも脳裏に芥川君の方に行きたくないとまで思ってしまった。




ナサ「然し、貴君が言う事が本当ならば───」


突如声色低く彼が言えば、身体が宙に浮いて素早くナサニエルさんの腕が首に巻き付いた。




具体的な体位で言えば犯人が人質を使って第三者を脅す様な型である。

然し身長が縮んだ今、脚は空を蹴っている。

なので実際、首を吊っているような状態に類似している。




ナサ「────申し訳ありませんが淡々と返す訳にはいきませんね。」


刹那、頭が僅かに軽くなった気がした。

それと共に視界からするりと自らの横髪が消えた。





「…………ッ!?……髪……ッが……。」

息が詰まりそうになるのを堪えながらやっと声を上げた。



ナサ「確認の為、少しばかり切らせていただきました。」



その行動に不信感を抱いたのか、芥川君が其の眼を見開いた。

それと共に再び背後から黒獣が現れて此方に勢い良く伸びてくる。









ナサ「探しましたよ、御令嬢。」

彼の瞳は何処か心酔しきっていた。

敵は何処へ→←見つけた



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(プロフ) - 飽き性さん» ご丁寧なご指摘ありがとうございます(/Д`;応援ありがとうございます(^^♪頑張ります! (2018年8月1日 13時) (レス) id: 85af478746 (このIDを非表示/違反報告)
飽き性(プロフ) - 本編の方で福沢が福澤になってますよ。この小説大好きです!通知来る度うきうきしてます!無理せずこれからも更新頑張って下さい! (2018年7月31日 2時) (レス) id: 7dd1ea514d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 雪奏さん» お気に召して頂けた様で大変嬉しく思います(^^♪どうか最後までお付き合い下さい(^ ^) (2018年7月25日 19時) (レス) id: 85af478746 (このIDを非表示/違反報告)
雪奏 - すごく面白いです!応援してます!壁|ョ・ω・`o)ガンバッテッ♪ (2018年7月22日 22時) (レス) id: edf769ece4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - #祭鼓*@harigaya mako*さん» 応援のコメント大変嬉しく思います!最近仕事の方が激務を増して今して忙しいので更新が滞っていますがどうか最後まで読んで頂ければと思っております(^ ^) (2018年6月18日 23時) (レス) id: 85af478746 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えりんぎそーまっち | 作成日時:2018年6月9日 18時

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