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偏屈 ページ2

【夢主目線】


太宰「相変わらず其の甘ったるい女子みたいな声は何処から出してるんだか。」



中也「偏屈叩いた所でお前は今となっては処刑待ちの罪人の身。哀れだなァ太宰。」




目の前でまたこの二人の口喧嘩の火蓋が切って落とされてしまったので私は第三者的立場から只管其の言い争いを見つめていた。


暫くすると其の火花は此方に迄被害を及ぼして私を話に巻き込むようになった。




太宰「そんな暴挙ばっかしてるから葵ちゃんにも見放されちゃうんだよ。」



中也「見放されるも何も始めっから此奴には何の情も湧いてねぇっつーの。」



太宰「否々。逢引に迄誘って於いて其れは無いよね?そもそもあの時“彼奴に手ェ出したら死なす”なんて言ってたのは何処の何方様かな?」



私は全く此の会話が理解出来ずに唯其の場に棒立ちしていた。

二人の会話は次第に口論とも取れる程に互いに声を荒らげた。

其れは此の二人の不仲を示す以外の何物でもなかった。




然し或る一点が其の口論に終止符を打った。



中也「じゃあ良くも人の女と承知の上で接吻跡なんか付けやがって!此のお道化色情狂!」


太宰「だから他の男に接吻跡なんか付けられて仕舞うのだよ!矮性おたんこなす!」




二人ともほぼ同時に吐き捨てるように暴言吐くとお互いの発言に驚いて目を合わせた。




中也・太宰「「───え?」」



中也「……は?何を戯けてやがる…?」


太宰「其れは此方の台詞だよ。私が彼女に這い寄る隙なんてありゃしないのに。」






ゆっくりと此方に疑惑の目が向けられる。


そもそも【接吻跡】が自らの身体に付いているという事自体初耳なのであって。

でも心当たりが無いことは無かった。





だが一つだけ分かっている事、それは…。



(此処に居たら……なんか…ヤバくね…?)



私の此の煩悩な危機察知能力が働いた。

だが所詮此の煩悩が考える事だ。



余りにも遅すぎた。




私が不意に出口の方へ駆け出すとバタンと無駄に煩く音を立てながら扉が閉まった。



中也「相手の男の名前吐くまで逃がさねェぞ?」



無機質な足音が確実に此方に寄って来ている。



真逆、之を父親に付けられたなんて彼等は微塵も思っていますまい。

そんなふしだらな事実を彼等に言ったら次に犯罪者目で見られるのは確実に私の方じゃないか。





私は生憎振り向く勇気は持ち合わせてはいなかった。

また止められた→←焦りは禁物



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(プロフ) - 飽き性さん» ご丁寧なご指摘ありがとうございます(/Д`;応援ありがとうございます(^^♪頑張ります! (2018年8月1日 13時) (レス) id: 85af478746 (このIDを非表示/違反報告)
飽き性(プロフ) - 本編の方で福沢が福澤になってますよ。この小説大好きです!通知来る度うきうきしてます!無理せずこれからも更新頑張って下さい! (2018年7月31日 2時) (レス) id: 7dd1ea514d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 雪奏さん» お気に召して頂けた様で大変嬉しく思います(^^♪どうか最後までお付き合い下さい(^ ^) (2018年7月25日 19時) (レス) id: 85af478746 (このIDを非表示/違反報告)
雪奏 - すごく面白いです!応援してます!壁|ョ・ω・`o)ガンバッテッ♪ (2018年7月22日 22時) (レス) id: edf769ece4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - #祭鼓*@harigaya mako*さん» 応援のコメント大変嬉しく思います!最近仕事の方が激務を増して今して忙しいので更新が滞っていますがどうか最後まで読んで頂ければと思っております(^ ^) (2018年6月18日 23時) (レス) id: 85af478746 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えりんぎそーまっち | 作成日時:2018年6月9日 18時

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