▼ そういう所がずるすぎる ページ28
チャイカ先生の介入により、事無き終えた。
事無き終えたというか、闘争心が「ばくだん丼ひとつ」の気抜けた注文によって消え去ったというか。
張り巡らされた緊張の糸が切られ、食堂が徐々に元の賑やかさを取り戻していく。
ふぅと安堵の溜息を吐きながら食べ終わった食事を片付ける為に席を立つ。
「教室まで送ります」
「えっ、いいよ。だって教室に帰るだけだし」
「…そういう所が鈍いんですよ」
やれやれ、と言わんばかりに一緒に立ち上がる小柳君。
先に食堂入口で待つようで。…わざわざ、教室まで送るなんて最近の恋人でもしないだろうに。いや、最近の子だから送るのか?いや、小柳君は恋人じゃないけどな。
受け取り口で食堂の人に「ご馳走様でした」と言って、売店に立ち寄る。
小柳君が待っているので足早に駆け寄ろうと方向転換すると、
「えっ、い"たっ…!?」
「おっとごめんね。静電気が…」
同じく売店に用があったらしい不破君とぶつかり、ばちっと静電気が大きく鳴った。不破君はそこまでダメージを負ってないが私はそこそこデカイダメージを受け、触れた手の甲が未だにヒリヒリする。手の甲を擦りながら、それじゃとその場を立ち去った。
「…不破君ってめっちゃ警戒心強い?」
「強いといえばかなり強い部類ですね。でも、最強レベルの精神干渉魔法を扱えますし不破さんは…温和で優しいですが敵には本当に容赦ない人ですね」
「そうなんだ…ん?」
「不破さんが気になりますか?」
にっこにこしてる小柳君なんて珍しくて目に焼き付けたい程綺麗なのに、とんでもない圧が放たれてて心臓と寿命が縮んだ気がする。何というか、暗殺者に目をつけられた様な…生きた心地が全然しないな、今だけは。
「そっ、そういう訳じゃないよ?」
「…ま、不破さんならやりそうだなって事で今は納得しときます」
「?…あ、着いた」
会話に集中していたがさりげなく教室まで送られている事に気付く。「ありがとう」と感謝を告げれば「いえ」と頭を下げる小柳君。
そんな彼に先程購買で購入したおにぎり2個を差し出した。
「これは?」
「伊波君から小柳君は人前でご飯食べないって聞いてさ。それに小柳君、本当はご飯食べてないでしょ。あのタイミングで来たならちゃんと食べれる時間は無かっただろうし。あ、鮭とおかか嫌いだった?」
「いえ、何でも食べれるので」
「良かった。それじゃ送ってくれてありがとう。またね」
「…まじ、そういう所ズルすぎるんだよ」
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←▼ 2つの派閥
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2158人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「2j3j」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
咲菜(プロフ) - 本当に好みにドンピシャにハマってくる作品です。私の嫌いな言葉はうらつくの続くです。更新を楽しみに待ってます (1月25日 2時) (
レス) @page25 id: 8ab6e65bff (このIDを非表示/違反報告)
桃太郎(プロフ) - 色々な小説読んできたんですけど、今一番ハマりました。面白いのをありがとうございます!コメントしたくて初めてログインしました笑。無理はしなくていいので、これからも続いてほしいです。 (12月23日 10時) (
レス) id: 53409e39ae (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 最近あんまり漁れてなくて新しい好みの小説が無かったんですがこれはどタイプです!!!!😭マジで手が止まりませんでした、次の投稿も楽しみにしてます!!いつもお疲れ様です、!! (11月24日 6時) (
レス) @page3 id: 662675bfe3 (このIDを非表示/違反報告)
紅刃(プロフ) - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (11月23日 0時) (
レス) @page3 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こりん
| 作成日時:2025年11月23日 0時


お気に入り作者に追加

この作品を見ている人にオススメ
