バイオレットフィズ【ロロノア・ゾロ】 (ページ7)

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その日は一日中、船内の案内をナミさんにしてもらった。

時々皆さんと喋って、ご飯やおやつを食べて…

…てゆうか、ここ普通に楽園すぎる。

そりゃ、海賊として航行してる皆さんからしたらそんなことはないんだろうけど…

豪華客船並み。

ご飯は美味しいし、施設は整ってるし、皆さんは優しいし。

サ「おーいチョッパー！BBQの用意しといてくれ！」

空が暗くなってくると、サンジさんとチョッパーくんはBBQの準備を始める。

今日BBQなんだ…ますますなんでも揃ってるなぁ…。

それに、BBQなんてここ何年もやってないから、少し楽しみかも…！

「私も準備手伝います、サンジさん。」

サ「えっ、今日の主役なんだから座ってな？俺は大丈夫だからさ。」

「でも私、これくらいしか出来ることないのでやらせてください。」

ここに置いてもらうのに、何もしないのは悪すぎる。

サンジさんは、でも…と渋っていた。

ご飯は確かに、サンジさんのに手出したらよくないかも…

あ、それなら…

「じゃあ私、お酒作ります！」

サ「へ？」

ナ「え？お酒作れるの？」

「はい！私BARのオーナーで、バーテンダーやってたんです。」

お酒なら自信ある。

料理はBARだし…軽いものしか作ったことないけど。

「お酒さえあれば、カクテルとか作れますよ。皆さんそれぞれの味覚に合わせて！」

だてに、BAR経営してたわけじゃない。

こういうところで発揮しなきゃね！

サ「じゃあ…酒はお願いしようかな？倉庫にいっぱい酒入ってるからさ。」

「わかりました、リクエストとかありますか？」

1番に言ってくれたのは、ナミさんだった。

ナ「あっあたし！柑橘系！」

サ「とりあえず、オススメをいくつかと…甘くて飲みやすいのを2つ。作ってくれるか？」

「はい、わかりました！」

私は倉庫に向かって、いくつか使いそうなお酒を持って甲板に戻ってくる。

なんだか、期待された状態で出すのは緊張するけど…

大丈夫、BARで培ったんだもん。

私はお酒を作り始めた。