バイオレットフィズ【ロロノア・ゾロ】 (ページ5)

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ナ「仕方ないわね…戻れる方法を探しながら、Aちゃんはしばらくうちの船で預かりましょ。」

ロ「そうね、それが安全だと思うわ。」

えっ、ちょ、ちょっと待ってよ…。

ここ、海賊船なんだよね…？

良い人達だけど、流石にずっといるのは怖い。

それに、ここにずっと居るのは悪すぎる…。

「…い、いや、私一人でなんとかなりますから…！自分で帰る方法も探します、どこかの島で降ろしてくだされば…」

ナ「…はぁ、あのね。Aちゃん。貴方戦えるの？降ろしたところでお金は？」

ナミさんの言葉に、うっ、と口をつぐんでしまった。

確かに、その通りだ…。

お金もない、働き手もない。

ロ「この世界は今、大海賊時代なの。そこら中に強い海賊がいるわ…守ってくれる人がいないと危険よ。」

ナ「そう！私達なら守ってあげられるし、帰る方法だって探してあげる。だからしばらくここにいなさい。ね？」

そうだよね、元々いた世界とは、違うんだ…。

一人で行動するのは危険なのもわかる…。

…信用していいのかな、この人たち。

私どっかに売られちゃったりしないよね…？

でも…

「…わ、かりました…。」

私は、藁にもすがる思いだった。

ここの世界で、私は身寄りがない。

それに…ここにいる2人も、

さっき心配してくれた眉毛の人も、

受け止めてくれた上に私の心配してくれた人も、

悪い人には見えない。

「しばらく、お世話になります…！」

ナ「そーこなくっちゃね！」

ロ「ふふ、今日はきっと歓迎の宴ね。」

自分の勘を、信じよう。

きっと、大丈夫。