バイオレットフィズ【ロロノア・ゾロ】 (ページ20)

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ゾ「カクテル言葉？花言葉じゃなくてか？」

「花言葉みたいなものなんですけど、それのカクテルバージョンです！」

花言葉より種類は少ないんだけどね。

もしかしたら…ここの世界ではないのかもしれないけど。

ゾ「そんなもんがあんのか、知らねぇで飲んでたぜ」

「例えば、このエルディアブロだったら、カクテル言葉は“気を付けて”です。」

なんでこういうカクテル言葉になったのかとか、

そこまで深いことはわからないけど…

カクテル言葉ってロマンティックで、お酒の席では結構受ける話だったりする。

ゾ「へぇ…昨日のやつは？」

「アラスカだったら“偽りのない心”ですね。」

ゾ「…お前全部覚えてんのか」

「まぁ…一応バーテンダーなんで、覚えてますよ。そりゃ。」

お客さんとかもたまに聞いてくれるんだよね。

告白したい時はどれがいいのか、とか

口説きたい人がいるんだけど、とか

はたまた、仲直りしたい人がいる、とか。

20歳を超えたら、お酒の場ってどうしても増えるし、切っても切れないものだし…

私にとってお酒は、食卓に花を添えるようなイメージなんだよね。

普段は言えないようなことが言えちゃったり、

カクテルで思いを伝えられちゃったり。

ゾ「Aの好きなカクテル言葉は？」

「好きなカクテル言葉かぁ…」

そう言われると、難しい。

ベルベット・ハンマーの、

“今宵もあなたを想う”

も好きだし…

イエロー・パロットの、

“騙されないわ”

も、カクテル言葉ってぽくて好き。

…でもやっぱり…

「バイオレットフィズ、かな…」

ゾ「…カクテル言葉は？」

「カクテル言葉は＿＿＿＿」