麦わら帽子に夢を見る【ONE PIECE】 (ページ17)

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episode 17 ページ17

「なんなんだって…こっちのセリフよ！！さっきからなんなの！？」

ウ「え、マジでなんなのお前ら？夫婦喧嘩？」

ウソップは一度置いといて！

急に不貞腐れて、不機嫌になって…

なんなんだ、って私のセリフだ。

ル「だっておめー、さっき海軍の夢見てたって！！」

「それがなに！？」

ル「海軍の夢見てあんな幸せそ～～な顔してたんだろ！！」

「はぁ！？自分の寝顔なんてわかんないわよ！！」

アクアリウムバーの扉の外でどんどんヒートアップしていく言い合いに仲間達がなんだなんだ、と部屋から出てくる。

そして、真横でオロオロするウソップ。

でもそんなの、今は知ったこっちゃない。

ル「だから～～！！海軍の夢見てたのが気に食わねぇ！！」

「さっきから何言ってるかさっぱりなんだけど！！夢なんて自分でコントロールできたら苦労しないでしょ！！？」

もう、全然話にならない。

海軍の夢見てたのが気に食わないってどういうこと？

海軍の頃の夢なんて、見なくていいなら私だって見たくなかった。

夢見ちゃうと、しばらくは色々気になってきちゃって引きずるし…。

何言ってるかさっぱり、と私もお手上げだったし、ルフィも何も言い返せないのか、何か言いたげにするけど言葉を発することはなく。

お互いが、ただ睨み合ってた。

シーンとした船内で口を開いたのは、私たちの喧嘩を甲板で見てたサンジくん。

サ「黙って聞いてりゃ、ルフィお前…ヤキモチ妬いたってことかよ？」

ル「ヤキモチ！？焼いた餅は好きだぞ！？」

ウ「食いもんの話じゃねぇよ！！」

ヤキモチ…？

ルフィが？なにに？

私もルフィも訳が分からず首を傾げると、サンジくんは言葉を続ける。

サ「要はあれだろ？幸せそうな顔して寝てるAちゃんが海軍の頃の夢見てたわけで…自分たちといるより、海軍にいた頃の方が幸せだったのか？って思ったんだろ？」

ル「そうだ！！それだサンジ！！で、どうなんだよA！！」

いやいや、なんでこの状況でルフィはそんな平気な顔してるわけ…？

私の方が恥ずかしくて、今にも部屋に戻りたい気分なのに。

ウ「なんだよ痴話喧嘩か…心配して損したぜ」

ゾ「くだらねーな」

ル「なぁ！！海軍の方が良かったのか！？」

「～っ！！もう！！もし海軍の方が良かったなら辞めたりしないわよ！！バカ！！」

本当に…ルフィのペースに飲まれると気が狂う。

私の方が恥ずかしくて、駆け込むように女子部屋に入った。