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三十九話 ページ43

それは、きっと二人が不器用ながらに差し出してくれた手で。



ああ私、やっぱり少し視界が狭いみたい。



パルデアでは私だけで頑張るつもりだった。



でも、こんなに近くに力を貸してくれる人がいたんだ。



もしかしたら、私の勘違いかもしれない。



二人はそういう名目で、私を利用したいのかもしれない。



それでも、今の私にはとても暖かく感じた。



「うん、二人とも連絡し合おうね。ジムもヌシ探しも、近くに行ったらきっと私も連絡するから」



ネ「いいの!!」



ぺ「!!おう、一緒に頑張ろうぜ!」



優しい友人たち。



テーブルシティの真ん中で、それぞれ行く道の方へ歩き出す。



「それじゃ、二人とも!!また目的地が交わることがあればそこで会おう!!」



ネ「A!じゃあね!!何か私に手伝えることがあったら連絡ちょうだい!!パルデアチャンピオンランクとして、力になるよ!」



ネモは、私が返事をする前に駆けて行ってしまった。



バトルバトル〜!なんて叫びながら。



…ネモ、バトルサブウェイに就職したらどうかな。きっと天職だと思う。



ぺ「なあ」



少し迷ったふうなペパーが躊躇いがちに声をかけてきた。



「どーしたの?ペパー」



ぺ「…あの、さ。オーリム博士から連絡があったら俺も呼んでくれないか?」



「いいけど、なんで?ペパーも博士に用事が?」



まさかの提案に驚きながらもそう返す。



もっと驚くことを聞かされるとは思いもせずに。



ぺ「…実は、母ちゃんなんだ。オーリム博士。俺の」



「へ」



ぺ「でも、俺が連絡しても全然返事こねぇし、きっと研究にでも明け暮れてるんだろうけどよ…やっぱり、母ちゃんだし、連絡くらいしろって一発怒ってやりたくて」



「え、えええええ!!!」



結局ペパーとはまた少し博士の件を相談しつつ、打ち合わせもしようとなってそのままカフェに。



…どんどん旅立ちが遅くなっている気がする。



でも、まさかペパーが博士の息子だったなんて…。



でも、こうなってくるといよいよ博士の様子がおかしいような気がしてくる。



もしこれが通常運転だっていうんなら私だって一回殴ってやりたくなる。



だって、大事な家族に会えない辛さは身に沁みてわかってるから。
















一時間ほどそうして作戦会議をして、とうとう私たちはテーブルシティを出たのだった。

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へびぃぼぉる(プロフ) - 美奈さん» そうですねぇ…復刻が来た暁にはちゃんと2人揃えなければ…どこぞにノボリさんを記憶消して落とした邪神になってしまう… (11月13日 14時) (レス) id: b0237e5b03 (このIDを非表示/違反報告)
美奈(プロフ) - へびぃぼぉるさん» 私ももう10連厳しくて…まだ実装されたばかりですし、いつか一度は復刻があるかなって言うのが唯一救いかなって思ってるんですよね…このまま来てくださらなければお二人が揃うのは復刻までお預けかなぁと… (11月13日 6時) (レス) id: 654a1bab90 (このIDを非表示/違反報告)
へびぃぼぉる(プロフ) - 美奈さん» クダリさんに6000持ってかれちゃったので10連で当てられればワンチャン揃ったかもしれないんですけどねぇ…これから10連は現状厳しいです… (11月13日 0時) (レス) id: b0237e5b03 (このIDを非表示/違反報告)
美奈(プロフ) - へびぃぼぉるさん» コメント嬉しいです!ありがとうございます!やっぱり足りないですよね⁉︎でも、双子に一緒にいて欲しい気持ちも捨てられなくて…もう石貯まんないしやばいです汗 (11月12日 20時) (レス) id: 654a1bab90 (このIDを非表示/違反報告)
へびぃぼぉる(プロフ) - 初コメ失礼します。私もマジコスサブマス引きました、私はノボリさんが足りません。逆にこれ揃えられるんですかね (11月12日 20時) (レス) @page46 id: b0237e5b03 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黎奈@深 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2023年3月7日 23時

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