藍色の誘拐犯【神威】

___7話___ ページ7

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お風呂から上がると私の服が無くなっていて、代わりに男物の服が置いてあった。

着てみると案の定大きくてダボっとしてるけど、これしか無いし仕方ない。

｢上がりました｣と 出てすぐ神威さんに声を掛けると
｢うん｣の一言で私と交代して脱衣所へと入って行った。



｢うわ、美味しそう｣



いつの間に運んだのか、机の上に沢山の料理が並んでいて小さくお腹が鳴る。

その時、外へ出られそうな扉も一緒に視界に入ったけど、今度は指紋認証ぽかったから、大人しく席に着いて神威さんを待った。




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神威｢いただきまーす｣

｢いただきます｣



手を合わせて一口 食べてみると、あまりに美味しくって頬が緩む。

そう言えば、飛び降りる日に詰め込むように食べた食事は 全く味がしなかったな。なんて事を思い出した。



神威｢美味しそうに食べるね｣

｢だって、すごく美味しいです｣



口に合ったなら良かった と微笑む神威さんを真似して、私もほんの少し微笑んでみた。

でも、髪がちょっと濡れてて、三つ編みが解けてる姿が色っぽくて、すぐに視線を料理に落として誤魔化す。



神威｢そうだ、Aの着てた服は捨てたから｣

｢…はい｣

神威｢とりあえず服買わなきゃいけないね。どんなのが好み？｣

｢神威さんにお任せします｣

神威｢それだと全部 俺好みになるけど｣



それでいいです。と言い切った後に、下着も？と聞かれて、やらかしたと思ったけど撤回も出来なくて、少し間を空けてから頷いた。



神威｢じゃあサイズ教えて｣

｢えっ｣

神威｢じゃないと買えないでしょ｣



って苦笑されて、それはそうなんだけど…
下心なく聞いてくれてるんだろうけど

ああぁ…やっぱり撤回すれば良かった。





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