___24話___ ページ24
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全身が怠くて重い。
目を開けるのに 全気力を持っていかれそう。
「…ぅ」
精一杯出せた声がそれだけだった。
考え事が上手く出来ない。
ただ自分の片手が、誰かと手を繋いでるみたいに温かい事だけ ぼんやりと分かった。
神威「良かった…俺の居る時に起きてくれて。しばらくは動いちゃ駄目だよ。酷い貧血だから」
頭が回らなくて、今何を言われたのかさえ理解できない。
さっきよりも強く手を握られた…そんな感覚だけを感じながら、またゆっくりと目を閉じた。
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『て…起きてA』
遠い声が近くなってきて目が覚めた。
意識が少しはっきりしていて、頭にかかっていた靄が消えてる。
神威「今日は口から食べ物摂ろうか
2週間ずっと点滴だから、そろそろ体に負担が来るよ」
でも前より楽になったでしょ?と言われ
頷いて見せると、安心したように微笑んだ。
神威「喉も辛くて喋れないね、先に水飲もう」
軽々と上半身を起こされて、支えたままコップを唇に当てられた。
私のタイミングを見計らいゆっくり水を流し込まれる。
神威「後で冷ました粥 持ってくるからね」
私をゆっくり寝かせ、立ち去ろうとする神威さんの手を掴もうと 指に触れた。
視界が滲んでよく見えない。
「ごめ、なさ…い」
声を振り絞って一言だけ呟くと、ポロポロと涙が落ちてきて止まらない。
大きな手が 私の代わりに涙を拭っていた。
神威「Aが生きててくれただけで嬉しいんだよ。
必死に生きてれば、こんな事だってあるさ。
…あの時傍に居れなくてごめん。ごめんね A」
嗚呼 そんな顔させたかった訳じゃないのに。
また、死ねなかった。
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さな(プロフ) - 鈴さん» わわありがとうございます!(;;)誰かの救いになればと台詞を書いているので、そう言って頂けたり、鈴さんの励みになれたのがとても嬉しいです(∩´∀`∩) (2019年12月12日 19時) (レス) id: e49a683dbf (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 24話、神威さんの必死に生きてればこんなことだってあるさ、という言葉に励まされました(´;ω;`)キャラクターの一言一言が優しさと切なさを感じられて大好きです。 (2019年12月11日 23時) (レス) id: cc01498415 (このIDを非表示/違反報告)
すてーき(プロフ) - さなさん» や、優しいかよ (2019年11月4日 21時) (レス) id: 6bb493e780 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - すてーきさん» ありがとうございます。゚(゚^ω^゚)゚。夜はしっかり8時間以上眠ってくださいね…!()更新頑張ります! (2019年11月4日 21時) (レス) id: e49a683dbf (このIDを非表示/違反報告)
すてーき(プロフ) - まじ神作すぎます!更新楽しみで夜しか眠れませう、応援してます! (2019年11月4日 20時) (レス) id: 6bb493e780 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さな | 作成日時:2019年10月6日 7時